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ホゾについて 86 2003.10.31記

ただとにかく手加工での穴あけは手間がかかりますので、イス一脚、キャビ
ネット一つ作るにはかなりのホゾ穴をあけることになりますので、考えただ
けでもうんざりしてしまうでしょう。わざわざ苦労する必要はありませんし、
手加工でうまくあけられなくても 今は角ノミという便利な道具が有りますので、
電気ドリルの卓上ドリルスタ ンドに角ノミアタッチメントを付けた簡単な角ノミ
スタンドでも、手加工に比 べれば格段に作業が楽になりますから、どんなも
のでも構いませんので、 是非角ノミを取り入れてホゾ穴は角ノミであけたい
ところです。

角ノミであける場合は、ただただ罫書き線に従って穴あけするだけですか
ら、いたって簡単です。角ノミのフェンスに対しての取り付け向き精度に注
意するくらいでしょう。あと一つだけこれもよく言われていることですが、上
の図の部分のホゾ穴長さ方向の両端は、角ノミの片側(図の場合
印側)が開放になった状態で穴あけしますと、角ノミの刃が逃げて垂直性
が悪くなる可能性が高くなりますので、必ず単独であけるようにします。

角度の付いたホゾ穴では当然穴あけ冶具が必要になってきますが、ホゾ
穴の長さ方向へ角度が付いた場合には二段目の図のような角度冶具が有
効ですし、三段目の図のように部材に対して角度が付いた場合には、図の
一点差線は角ノミフェンスラインを表わしていて上から見た図としますと、
ホゾ角度分の冶具を当ててやればホゾ穴はフェンスに対して平行になりま
すので、通常の角ノミ作業になります。当然通しホゾではホゾ穴は表裏勝
手違いになりますので、冶具の左右を変えての穴あけになります。

ただこうした方法は、卓上用の角ノミスタンドでは上下前後左右の有効スペ
ーが狭いですから色々の問題が出てきます。角度が大きくなれば当然高さ
方向に不都合が出て冶具が使えなくなってし まいますので、それなりに方法
を工夫する必要がでてきます。
ちなみに私の 場合二段目の図のタイプの冶具を使って最大30度程度まで
穴あけしますが、 少し部材が大きいと業務用の大きい角ノミ盤でもぎりぎり
の状態になります。

角ノミでホゾ穴をあけた場合に、ホゾ穴は角ノミで上から下に向かって強引
に繊維を押し切っていきますので、角ノミを抜く(上げる)場合にはホゾ穴面
の繊維は角ノミを抜くことに対して逆らうように働きます。角ノミ自体は金属
の滑らかな面ですから滑りますが、働きとしてはそうなるでしょう。ただこれ
はホゾにとっては好都合なことになります。
また卓上用の角ノミスタンドなど小型の角ノミですと、ホゾ穴をあけるときに
抵抗が有りますので、スタンド自体が僅かですが、後方へ反りますので厳密
には直角にあかないことになります。当然角ノミ径が大きいほどその傾向は
強くなります。ただ現実には僅かなことですから実用上問題になることはな
いですが、角ノミを抜く時には僅かに反ったスタンド自体が戻ろうとしますの
で、こじて角ノミを引き抜くことになり、先の繊維のことと相まって非常に引き
抜き抵抗が大きくなりますから、場合によっては部材が付いてきてしまうこと
もおきて きますので、部材はしっかりクランプしておく必要があります。
卓上用の角ノミスタンドではそうした動きを防止するために、上から押さえ
つける機構が付いたものもありますが、引き抜き抵抗が大きい場合には
部材が持ち上がろうとして、押さえつけ部分で部材に押し傷を付けてしまう
事も有りますので、不都合がでるようでしたら自分で工夫してそうしたことが
起きないように対処してください。


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