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ホゾについて 85 2003.10.29記

ホゾ穴の穴あけ作業について超簡単に書いておきますと、手加工である
ならば必ずホゾの罫書きはケヒキと白書きで切り筋を付けておきます。
ノミでいきなる掘るか、よく言われるように上の図のようにホゾ幅より少し
小さいドリルで少し重なるようにあけて、残った部分をノミで落とします。
どちらほ方法にしても罫書き線から0.5ミリ程度控えて掘り、最後に罫書き
線の切り筋にノミの刃を合わせて(入れて)落とせば、罫書き線通りの正
確で綺麗なホゾ穴口に仕上がります。問題はホゾ穴の垂直性ですが、慣
れない間は手が決まりませんし、人それぞれ感覚の癖が有りますので、
先狭になったり先広になってしまいますが、こればかりは数をこなすよりな
いでしょう。どうしてもうまく垂直にあけられないようでしたら、最後に罫書き
線の切り筋にノミの刃を合わせて落とすときに、二段目の図のように垂直
の当て冶具を使えば垂直がでますので、慣れない間はこれで垂直 に落とす
感覚を覚えても良いでしょう。

止めホゾのホゾ穴深さについては極一般的な目安としては、角ノミのホゾ
深さは精度が出にくいですしばらつきが出やすく、止めホゾではホゾ穴深さ
ぎりぎりですと、縦横の木の伸縮の違いでホゾ長さは殆ど変わりませんが、
ホゾ穴部材は伸縮が有りますのでホゾ穴部材が縮んだ場合には、ホゾ先
が支えてホゾの胴付き部分が空いてきてしまう可能性が有りますから、そ
れを避ける意味と止めホゾでは接着剤の逃げ場がありませんので、必ず
2〜3ミリ深くして接着剤溜まりを確保します。

通しホゾでは当然両面から掘っていくことになりますが、ドリルも両面から
あけて貫通させることは言うまでもないでしょう。
手掘りですと微妙にホゾ穴の大きさを変えて、接合強度を上げることもで
きるようになりますが、一般的にはそこまでする必要はありませんので、と
にかく垂直なホゾ穴をあけることを目指してください。
またホゾ長さ方向に角度が付いてくる場合は、三段目の図のように必要な
角度の当て冶具を使えば正確な角度が出ます。当て冶具は必要な角度の
菱形で作っておけば、一つで鋭角と鈍角で使えます。
前に書いたと思いますが、角ノミでの穴あけは思いのほかホゾ穴内面は
荒れますので、ホゾ穴自体の仕上がりは手加工のほうが綺麗に仕上がる
のではないかと思います。


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