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ホゾについて 87 2003.11.2記

スペース的に上の図のような 角度冶具が使えない場合は、冶具がなけれ
ば二段目の図のようになりますので、点線間は普通の垂直なホゾです
からそのまま加工できますが、傾 斜部分はホゾ角度にもよりますが、僅か
の角度でしたらノミによる手加工で落としていきますし、ある程度の部材寸
法で傾斜がきつい場合には、原寸 図で深さを確認しながら段階的に角ノミ
で掘り、最後はやはりノミによる手加 工で仕上げます。この辺りのことにつ
いては Challenge の「ホゾについて 7」 に少し書いていますので、合わせて
参考にしていただければと思います。
矢印部分に関してはノミで仕上げるよりないでしょう。 通しホゾでは
印の部分は逆から掘ることになりますので、こうした場合は楽になります。
またこうした角度の付いたホゾ穴の底部分は、角ノミを一定の深さ設定で
あけますと、上図のような角度冶具を使えば当然二段目の図で言いますと
点線のようになりますが、角度冶 具を使わなければ点線のようになり
ます。
止めホゾのホゾ穴深さについては先にもっともらしいことを書きましたが、
極端な話あくまでも相対的なものですから、ホゾに対してホゾ穴が浅ければ
話になりませんが、深い方はいくら深くても問題はないわけでして、柔軟に
考えてください。
単純に角度の付いたホゾは三段目の図のようになりますので、ホゾ穴形状
は二段目の図でいけば点線のようになります。ただこの場合は当然角度
の付いた分、片側の差込(丸部分)深さは浅くなりますので、少しでも接合
強度を上げる必要がある場合には、ホゾ穴を点線のように仕上げてホゾ
側も長めに仕上げて矢印のようにカットしますが、こうしたところはケース
バイケースで柔軟に対処してください。

話があちらこちらに飛んでしまいますが、角度の付いたホゾの話のついでに
また一つの例として、イスでは四段目の図のように座り心地を良くするため
に座は角度を付けて、補強の貫は水平に組みたい場合もでてきます。見た
目的な好みは有りますが、この場合前後の脚は平行だと仮定しますと、座と
貫とで作る形が、貫を座と平行にして菱形にするよりは、 図のように水平に
組んで台形にしてやればイスとしての強度が上がります。
この場合に座は角度が付いていますので座単独であれば三段目のような
ホゾで組むことができますが、当然その時には前後の脚は斜めの平方移
動で差し込んでいくことになりますが、水平の貫があれば単純な平ホゾでは
水平の平行移動で差し込んでいきますので、このままでは組むことができま
せんから、一工夫必要になります。

 
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