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椅子について 20 2006.8.3追記

 
 
   

ここで別の要素を考えて見ますと、Yチェアのような編み方で座枠に段差を
付けた場合に比べて、当然カナコ編みは面全体が凹凸の無い(編み目は
別で)滑らかな面 に編み上がりますし、巻き枠形状を工夫すれば三次元曲
面を編み出すこと も容易ですから背側にも活用できます。

ただ、当然背側は両面が見えがか りになりますので、見栄えを考えれば両
面を編み込んで袋編み(一重で編むことも可能ではありますが、ここでは一
寸無視します。)としなければ なりませんので手間がかかりますし、座 面で
はペーパーコードの編み始め編 み終わりや継ぎ足しは下面の見えない とこ
ろで全て処理できますが、背側で は両面丸見えですから継ぎ足し部分や
編み始め編み終わりの見栄えを考え た処理が必要になります。
Yチェアのような編み方を背側に用いることも出来ますし、事実そうした椅子
も見かけますが、編み上がりの形状や三次元曲面を作り出すことを考えれ
ば やはりカナコ編みが向いているでしょう。

またまたどんどん話が飛びますが、座の下面については通常は見えません
ので、カナコ編みではどんな処理をしておくかは作り手の考え方によります。
単純には編むか編まない(丸見え状態)かですが、編むのであればどんな編
み方なり処理をしておくのか、 またその処理の違いによる座り心地(面強度
や耐久性) に対する影響はどう かペーパーコードの使用量や椅子の重量
なども考えていく必要があ ります。毎度々のことですが、何事も総合的(バラ
ンス)に考えていくということに尽きます。

先に書いていますようにカナコ編みでは面強度が劣りますし、スプリング間
をいかに長い間持たせることが出来るかが重要に成りますから、しっかりテ
ンションをかけて編んでいきますと、当然面は固く当たりがきつくなってきまが
ダイニングチェアなどで座面の角度が小さく、わりと上半身の立った状態で
座る椅子では体重を殆んど座面で受け止めることになりますので、耐久性を
考えれば相当堅く編んでおく必要があるでしょう。

ペーパーコードの太さについては、Yチェアなどに使われている3ミリと、ワン
ランク太い3.5ミリが入手しやすいのではないかと思いますが、カナコ編みの
座面では面強度を考えてどんな仕様の椅子(チャイルドチェアは別)でも3.5
ミリ以上を標準にしておく方が無難ではないかと思います。


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