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椅子について 17 2006.7.13追記

 
 
 

少し話がずれるかもしれませんが、このSHの表記が曲者で、当たり前です
がカタログや色々な所で表されている
SHの数値がそのまま体感的なSH
表わしているとは言えないことがあります。勿論ある程度の目安のために
必要な数値ではあります。
一寸当たり前のことを書きますが、木の座面と編んだ座面やクッション性の
ある座面では沈みますし、特に編んだ座面では経年変化でかなりたわみが
大きくなり、極端に言えば使い始め当初より最終的にはお尻の部分の
SH
30〜
50ミリ 変わってしまうことは十分考えられることです。

また座面に対地角度が付いた場合にはどの部分を
SHで表すかのことがあ
ります。これについては極一般的には座面前上部、要するに座面の一番高
い部分を表すことが多いと思いますが、当然座面に角度が付いてきますと
お尻の部分は表記の
SHより低くなってくることになり、体感的なSHは先に
書いていますように
極端な言い方をすれば、座面ではお尻の部分の骨盤2点
で体を支えることになり、お尻の部分の高さで感じる傾向にあると思います
ので、その座面が編んだ座面やクッション性のある座面では更に表記の
SH
との差を感じるようになります。また当然お尻の部分が下がれば目線の高さ
も変わってきますので、僅かながらも視覚的な影響があることも考えられます。

これは同じ表記のSHのイスでダイニングチェア的なイス同士であれば、あま
り大きく座面角度を付けることはないと思いますので、角度が違っても大きな
差は感じないかもしれませんが、イージーチェア的なイスでは座面角度を大き
くつける傾向にありますので、ダイニングチェア的なイスと比べた場合には結
構差を感じることになるでしょう。勿論背の仕様も関連してきますし、背座の角
度が大きくなりますと足を前に伸ばしたくなってきますので、SH自体を低くして
いかなければなりませんので、おなじSHで比べるには無理がありますが・・・

一つの例としてかの有名なハンスウェグナーさんのYチェアはカタログ表記の
SH420ミリ (440ミリ仕様もあるようですが)だと思いますが、日本人の平均
身長が大きくなったとはいえ、この高さは日本で使うには確かに高すぎる値
だと思いますが、体形差や生活スタイルの違いを考えれば欧米で使うには多
分適度な高さなのでしょう。
これを日本で使うのは確かに少し高めだと思いますが、この座面はペーパー
コードを編んでいますので、先に書いたようにかなり沈み込んできますし、座面
角度(あくまでも私の経験からですが、編み座の場合は少し大きめの角度を
付けておく必要があるように感じますが、このことについては項を改めて何れ
書くつもりです。)もそこそこ付けていますので、お尻の部分の高さとしては結
構快適な
SHと いえるのではないかと思います。
勿論前座枠の
SHについては変わりませんので、高めのイスであることには
変わりありませんから膝裏が強く当たってしまう可能性はありますが、体感的
には
SHの値ほどには高すぎると感じないこともあるでしょう。とにかくイスは難
しいということです。


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