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椅子について 21 2006.8.10追記

 
 
   

背側にカナコ編みを取り入れる場合を考えて見ますと、背座の角度の大小
いかんに関わらず、背面にかかる荷重は座面よりかなり少なくなりますし、
体との接触面積に関しても背側の仕様の違いは考慮しても普通で行けば背
側の接触面積は大きいと見てよいですから、背側の面強度自体は座面ほど
最重要項目として考えていく必要はないと見て問題ないでしょう。

当然背側は当たりが快適であることが最重要項目になってくると思いますが、
編み込みがきつく面が固すぎれば当たりは辛く成りますので、ある程度の柔
らかさが必要になってきますから、三次元曲面を編み出す場合には編み込
みテンションを加減しながら編むことも必要になってきますし、ペーパーコード
自体も3.5ミリでは素材自体の堅さが相当ありますので、3ミリを標準と考えて
よいのではないかと思います。

こう書いてきますと座は3.5ミリで背は3ミリとなってしまいます。普通に考えれ
ば背座に使うペーパーコードは同じ太さにして統一感を持たせる所だと思い
ますが、この当たりは作り手の考え方によります。
実際にペーパーコードを扱ったことのない方には、3ミリと3.5ミリですから大し
て変わらないと思われるかもしれませんが、これが実際に編んで見ますと大
袈裟ではなく雲泥の差で、3ミリに比べて3.5ミリは相当堅くどんな編み方にし
ろ編み込みは相当大変になりおうじょうこきます。勿論面強度はかなり上が
ることは言うまでもないでしょうし、当たり前ですが椅子自体は重くなります。

一方Yチェアのような編み方では、カナコ編みのようなスプリング感はありま
せんが、面が三層になることもありますから面強度があり、安定感のある座
り心地になります。ただ座ることによる見た目の劣化が大きく、これは当然
座面の耐久性にも関係してきますが、この辺りのことは編み込み技量が
大きく影響してきますので、編み込みの難しさがありますから、ある程度
習熟が必要になります。私の場合も特にこの編み方に関しては何とか形に
はなっていますが、まだまだ習熟が不十分で、編む度に試行錯誤の繰り返し
で非常に奥の深い編み方であることを痛切に感じています。

この編み方ではペーパーコードの太さが3ミリと3.5ミリではカナコ編みより編
みにくさがより大きく感じられますから、初めて編まれる方は3ミリから始めて
まずはこの編み方になれることが必要でしょう。またこの編み方はカナコ編み
に比べて面強度がありますので、座面の広さにより3ミリと3.5ミリを使い分け
ていけば良いでしょう。
 

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