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ホゾについて 47 2003.4.19記

次ぎに欠き込み三枚組接ぎを書きましたので、組み方(接合状態)自体は
変わりますが、接合部分の加工形状は同じになる接合について書いてい
きます。
欠き込み三枚組接ぎではホゾ側は木口に加工しましたが、こちらは図から
分かると思いますが、どちらも部材の中ほどを加工し、部材同士をクロスさ
せて組むものです。何と呼ぶのかは知りませんが、欠き込み相欠き接ぎと
でも呼ぶことになるでしょうか。
ただこうした組み方では、木口のホゾを差し込む場合と違いクロスさせます
ので、それぞれの部材を相欠きにする関係から矢印部分が細くなります
ので、部材強度としてはかなり落ちることになります。また当然右の部材は
矢印部分を欠き取りますので、寸法仕様にもよりますが更に厳しくなる傾
向にあります。そうしたことからいけば、あまり小さな部材の接合には加工
の手間もかかりますし不向き ですから、どちらかと言えばテーブルなど脚物
の大きな部材に向いているでしょう。

この組み方では矢印方向は二段目の右図のように、同寸法の面一での
接合では面取りをどう処理するかの問題が出てきます。27項辺りから面取
りについて少し書きましたが、この接合に限らず接合する部材同士を面一
に仕上げる場合には、勿論面取りしない場合もありますが、必ず面取りの
問題が出てきます。
これは前に書いていることですが、右図の場合に矢印部分は面を取るこ
とができますが、矢印部分は面を取ることができません。面取り出来ない
と書くと御幣が有るかもしれませんが、勿論矢印部 分はペーパー処理す
ることはできますが、収まりとしてはいまいちでしょう。
この場合仮に糸面を取るとすれば、丸部分はその下の図のようになりま
す。またトリマなどではコーナー部分は当然点線のように円弧になります。
こうした面一の部分を収まりよく面を取ろうとすれば、前に書きましたように
コーナー部分に留めを作ることになりますが、そうして面を取れば左図のよ
うになります。
こうした仕上がりを見比べてどう捉えるかになりますが、人それぞれですか
ら分かりませんが、私としては留めを作り左図の仕上がりに魅力を感じます。
そこで単純に二段目の左図のように、部材同士を寸法違い(代違い)にして
おけば、 それぞれ関係なく自由に面取りができますし、立体感も出てきます
のでこれ が一番無難な方法だと思いますが、これも作るものとのバランスで
しょう。   


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