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ホゾについて 48 2003.4.20記

この組み方では部材強度を考えて、矢印部分の切り欠きはなるべく小さ
くしておいたほうが良いと思いますし、相欠き寸法においても部材寸法は異
なることが多いと思いますから、均等にこだわることなく、なるべく両部材の
強度が落ちないような配分を考えるようにします。

この接合においては見栄え的に、矢印部分の接合は綺麗に仕上げてお
きたいところになりますが、その意味から加工において一番助かるところは、
組み方から分かると思いますが、矢印寸法と矢印寸法の寸法誤差は
接合自体に影響が無いですし、勿論矢印寸法は接合部材同士を異寸で
考えれば、ここも寸法誤差は接合自体に影響が無いですから、結局矢印
寸法だけが嵌め合いにおいて重要になりますから、こうした接合ではわりと
大きめな部材になることが多いと思いますので、加工においては助かります。
勿論矢印部分の嵌め合いも有りますが、ここは矢印部分の切り欠きが
有りますから当然隠れてしまいますので、見えがかりとしては矢印の嵌め
合いだけが影響することになります。

このことから矢印方向に対しては矢印寸法、矢印寸法全てで決めま
すので、しっかり位置が決まることになりますが、矢印方向に対しては
矢印部分が小さくなりますので、位置が決まりにくくなります。
またホゾ穴のように閉じたところに嵌め合わせる場合と違い、追い入れ同士
の嵌め合いと捉えて良いですから、嵌め合いはコンマ何ミリ単位の微妙な調
整になります。ただ開かれた切り欠きですから、ある程度きつめに調整した
場合でも強引に嵌め合わせることはできますが、矢印方向に部材が反っ
てしまいますので、細めの部材では特に注意が必要です。こうした嵌め合い
では全般あまりきつめの調整は出来ないものですが、矢印部分に木ネジ
が見えないような状態での併用も一方でしょう。

前項で二段目の右図のような面一の場合に面取りについて少し書きました
が、この接合で留めを作る加工を考えますと、これは31項に書きました両面
腰ホゾ接ぎと同じ発想ですが、上図の点線のように欠き取ることになり ます。
左の部材は片側しか書いていませんが、両面欠き取ります。また右 の部材
は一箇所しか書いてありませんが、四箇所落とします。こうすることでコーナ
ー部分に留めができますので、面取りは下左図のように仕上がることになり
ます。これを面腰相欠き接ぎと言いますが、逆に捉えればこの面腰相欠き接
ぎの面取り部分を省いたものが、今まで書いてきた欠き込み相欠き接ぎにな
ります。


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