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ホゾについて 46 2003.4.18記

左の写真はExhibitionに有ります1400φラウンドバタフライテーブルの、天
板を受ける可動脚の接合部ですが、欠き込みホゾ付き三枚接ぎの接合
部をホゾ先側から見たところになります。この場合はテーブルですからイ
スほど動荷重がかかりませんので、込み栓は省いてあります。
右の写真は同じくExhibitionに有ります900φ折りたたみ卓袱台の天板を受
ける可動脚の接合部ですが、ここも欠き込みホゾ付き三枚接ぎではありま
すが少し変化させた接ぎです。込み栓は同様にこちらも無しです。

どちらも角度は付けていませんので直角に差し込んでいますが、写真から
少し違いが分かると思いますが、左の場合は今まで書いてきました欠き込
みホゾ付き三枚接ぎ通りですから両外のホゾが通しになってい ますが、右
の場合は止めにしてあります。
図は右写真の止めた場合の断面図になりますが、このホゾは欠き込み三
枚次ぎにホゾを付けましたので、ホゾ穴側の部材が細く(薄く)なりますから
どうしても弱くなりやすいために、小さめな部材でこの接ぎをする場合には、
少しでもホゾ穴側の部材強度を上げるために、丸部分を残すようにした
ものです。
また左写真のように通しのしたものは、私としては見栄え的にもあまり栄え
るようには感じませんので、止めにすることで多少なりとも見栄えが良くなる
ように感じます。ただ接合強度としては止めにすることで両外のホゾが短く
なりますし、見栄えを考えますと矢印部分は綺麗に密着させたいところで
すから、どうしても矢印部分の密着が悪くなる可能性が有りますので、強
度最優先の仕様にするのであれば通しにすることになります。

欠き込み三枚接ぎからホゾを付けたり仕様、目的により変化させた例を少
し挙げてきましたが、他にも重ねホゾや二枚ホゾにすることも出来ますし、
通しホゾを地獄蟻ホゾに変えることも出来ます。また同じ板厚を接合するの
であれば、合い欠き部分はなくなりますが両面剣先(剣留め)などを取り入
れて連続 した面を取ることもできますし、当然込み栓も併用できます。
何度も書きますがこのようにホゾは目的、仕様に合わせていくらでも変化、
応用することができますので、柔軟に対応してください。
またこうしたホゾや先に書いた接着剤の話など、どうしてもそのものだけに
目が向きがちですが、目的は家具を作ることですから少し目線を引いて、
ホゾや接着剤だけでなくデザイン、素材など他にもたくさん有りますが、絶
えず全体のバランスを見るようにします。


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