Welcome to   Wood worker kei   home page

    
 

Top
Information
Exhibition
Challenge
Challenge2
Challenge3
Link

 

 Challenge 2                               << 前へ 次へ >>

ホゾについて 45 2003.4.17記

 

ホゾ、ホゾ穴全体の加工としては 相欠き部分を点線のようにホゾの部
材に対して平行にした場合の方が楽だと思いますが、ただこの 場合は
点線からも分かると思いますが、角度が付けば付くほど矢印の ホゾ寸
法にもよりますが、丸部分が細くなりますので、ホゾ穴側の部材強度を
良く考えなければなりません。
逆にその分丸部分の相欠き部分が大きくなりますから、矢印方向か
らの力に対してはしっかり支えてくれるようになりますので、丸部分の強
度と相欠き寸法、部材寸法のバランスを取る必要はありますが、この場合
のような肩持ち式の座枠を受ける場合は適しています。

上の写真は 後一つこの場合の例として載せましたが、これは同じくイージー
ロッカーのアーム部分と脚の接合部分になりますが、このアームも座枠と
同じように片持ち式ですから、欠き込みホゾ付き三枚接ぎで接合強度を確
保して、相欠き部分は点線のようにホゾ側に対して平行に加工し、
部分でしっかり方向の加重を受け止めるようにしています。挿し込み角
度は座枠と同じ6度になります。またアームの仕様と編み込み関係からホ
ゾ、ホゾ穴ともに部材に対して左右非対称になっていますので、加工が少
し厄介になります。
写真から分かると思いますが、ホゾの抜けを防ぐためとアームですから左
右の力に対してホゾが開かないように、通しの込み栓を打ち込んで、更に
込み栓に両側から楔を打ち込みます。ここでもホゾ穴側は込み栓のホゾ
穴を開けてありませんので、アームを組み付けてから、ホゾ側に開けた込
み栓のホゾ穴に習って角ノミで貫通穴を開けます。

一方下の写真のような ロッカーと脚の接合の場合は、とにかくホゾ穴部 材
(ロッカー)の強度確保、即ち丸部 分の強度が落ちては困る場合には、
図のようにホゾ穴部材に対して相欠き部分を平行にします。

この欠き込みホゾ付き三枚接ぎに限らず、今まで書いてきた他 のホゾに
ついても、脚物関係が多くなると思いますが、上下左右に角度が必要な場
合が出てきますので、設計、加工、組み立てにおいてそれなりの工夫が
必要になってきます。
 

                                                                          << 前へ Page top 次へ >>