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ホゾについて 44 2003.4.16記

 

もう一つ例を挙げておきますが、上の写真は前項と同じイージーロッカー
の脚に左側の座枠を挿し込むところの接合ですが、ここも肩持ち式の仕
様にために接合強度を確保する意味から、欠き込みホゾ付き三枚接ぎに
してありますが、ここは6度の角度で差し込みます。ここは差し込み深さが
少し短いことと、片持ち式の座面ですから座ることによる交番加重の負荷
で、ホゾが抜けてくる要素をなるべく減らしたいことも有り、テーパーは付
けずにストレートの挿し込みにしてあります。

この写真では分かりにくいですが、ホゾの部材に立っている部材は後の座
枠ですが、欠き込みホゾ付き三枚接ぎの側面座枠が、更に機械的に抜け
ないように二枚重ねの込み栓通しホゾにしてあります。これも写真では分
かりにくいですが、込み栓は細くなりますのでホゾの機械的強度を稼ぐた
めに、上下のホゾ間は小根が付けて有ります。写真から分かるようにホゾ
穴側(脚)は込み栓のホゾ穴は開けてありませんが、これは側面座枠を組
み付けてから、ホゾの部材に開けてある込み栓のホゾ穴に習って角ノミで
貫通させる仕様です。

こうした接合では合い欠きの矢印部分の処理を、寸法仕様や使う目的
により変えていく必要が出てくるでしょう。
前項と同じ下の写真ではロッカーと脚の接合でしたが、矢印部分は図の
ように水平に加工していますので、ホゾの切り欠きは点線のように傾け
た角度が付いてきますので少し厄介になります。ホゾ穴側は図のように部
材に対して平行ですから罫書きも楽ですし、丸ノコや角ノミの加工において
も容易になり、加工精度も高くなりやすいでしょう。

一方上の写真の場合は点線のように挿し込むホゾ側の部材に対して平
行に加工していますから、当然ホゾ側は点線のように傾きはありません
ので、加工は楽になります。逆にこちらはホゾ穴側は角度が付きますし、そ
のために角ノミでの加工であればでは左右勝手になりますし、丸ノコでの加
工であれば刃の出の調整が必要になりますし、精度を出しにくくなります。


                                    

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