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ホゾについて 29 2003.4.1記

後一つ面取りの別の例を、ここでも平ホゾの接合で面取りも同じように一
番単純な45度の面取りで書いていきます。ホゾ側は面腰平ホゾ接ぎ比べ
て少し形が複雑になりますが、胴付き部分を左図の点線のように加工
します。図が少し分かりにくいと思いますが、このホゾを矢印方向の上
から見たところはその下の図のようになります。この時矢印部分は面取
り角度の45度で加工します。また面取りは一点差線のようになりますが、
当然矢印の面取り幅は矢印寸法と同じになります。
ホゾ穴側は逆に加工が簡単になり、点線のように面取りするだけになり
ますが、この時当然ホゾ穴側の矢印の面取り寸法と、ホゾ側の欠き取る
矢印寸法はピッタリ合うように同じになります。

組み立てにおいては図からも分かると思いますが、この点線のホゾ穴側
の面取り部分に、ホゾ側の欠き取り残した丸部分が被さることになります
ので、被せ面ホゾ接ぎとか馬乗りホゾ接ぎと言います。勿論こちらも面腰平
ホゾ接ぎと同じように、小根、通しホゾ、二枚ホゾなど必要に応じて対処して
いきます。
表から見た、見た目上の組み上がりはどちらも全く同じになりますが、
印方向の木口側から見たところは、三段目の左図が面腰平ホゾ接ぎ、右図
が被せ面ホゾ接ぎになります。
要するどちらの接合方法も矢印部分に面取り部分に留め状態を作るもの
です。それぞれの両部材の加工形状をよく見ていただければ縦横の扱いの
違いは有りますが、同じ形の嵌め合いになっているのが分かると思います。
ただこの縦横の扱いの違いによりそれぞれの特徴が出てくることになります。

前項で書きました面腰平ホゾ接ぎでは形状から分かるように、框に組んだフ
レームの内側に面取り幅の留めの額縁を作った状態になります。前項の両
部材の図についても、実際にはホゾ側は切り落としホゾ穴側は欠き取り加工
になりますが、二段目の組み立て図で言えば、それぞれの部材に矢印の
額縁部材を貼り付けたと考えれば分かりやすいと思います。 即ちホゾ側の部
材は切り取り、ホゾ穴側の部材は 欠き取りによって貼り付けた形にしたことに
なります。


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