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ホゾについて 28 2003.3.31記

面取りについてもう少し見て行きますが、点線の突き付けの場合にはト
リマなどの色々なコロ付きの面取りビットが出ていますので、組み立て後
にそれで強引に矢印部分を連続して面取りすることも出来ますが、や
はり見栄え的には留めでの場合に比べて劣るように思います。
理想的には前項で書きましたように、面取り部分の両部材が留めになっ
ている必要が有りますが、これは右図のような額縁で考えてみても分か
りやすいと思います。

扉などを框組するような場合には、矢印の内側は面取りをすることが多
くあると思います。右図のような額縁タイプの扉も有りますが、留め加工の
額縁は結構難しく、扉としての機械的強度も普通の平ホゾに比べれば弱
い傾向に有りますので、何らかの方法で留め部分を作り出して、平ホゾの
框組で扉を作りたいところです。

二段目の図は平ホゾで組む場合の例ですが、この場合は 左図のホゾ側を
図の点線 のように留め(45度)で落とします。この落とした形にホゾ穴側
も落としてホゾとピッタリ合うようにしなければ成りませんので、右図のホゾ
穴側は点線のように切り欠くことになります。
これを接合しますと三段目の図のようになります。ここでの面取りは一番単
純に45度で面取りした場合で書いていますが、図でいけばホゾ、ホゾ穴の
部材とも一点差線のように面取りします。
面取り自体は色々な形が有りますし、トリマビットもさまざまなものが有りま
すので面取りに色々な変化を付けることが出来ます。

注意点としては丸部分の見栄えをよくするために、矢印の面取りのラ
インとホゾ穴部材の欠き取りライン(胴付きライン)が一直線になるように
加工します。ホゾ側で見れば点線の寸法と面取りの寸法をピッタリ
に合わせることになります。この寸法合わせをすれば、どんな面取りでも
丸部分の留めが面取り部分とピッタリ合い、見栄えよく仕上がります。
これは面腰平ホゾ接ぎと言いますが、ブレ止めに丸部分に小根を付け
ることもできます。この場合は面腰小根付き平ホゾ接ぎになりますし、もう
少し接合強度を上げたければ通しホゾにして、面腰通し平ホゾ接ぎにでき
ますし、さらに二枚ホゾにして面腰通し二枚平ホゾ接ぎにと状況に応じて対
応できます。


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