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構造について 198 2006.2.15追記

話が少し後先になりますが、 笠木と本体との接合が有りますので何らか
のホゾ穴などの加工が必要になりますが、どんな接合方法を取るかで留
め接合前に加工したり、留め接合後の笠木罫書き前に加工したり、上の
図のように罫書いてから加工したり、二段目の図のように笠木に削り出し
てからの加工になったりします。

当然他の場合と同様に基本的には笠木への加工が進むにしたがって、基
準面(点)を取りにくくなってきますので、接合方法と接合精度を考え合わ
せて一番加 工しやすく精度の出せる方法を考えてください。また場合によっ
ては加工用の冶具なども設計の時点で合わせて考えていく必要もあるでし
ょう。
例えば 笠木と本体との接合が普通の角ホゾ接合と丸ホゾ接合では当然角
ホゾでは角度が出てきますので相対的な精度がシビアになってきますし、
丸ホゾでは角度がありませんのである程度の相対誤差に対して融通が利
くことになります。
こうしたことは何方でも頭に思い描いていただければ納得していただけるこ
とだと思います。当然これは角ホゾ丸ホゾを加工することに自体おいても言
えることですが、角ホゾは加工の手間や精度を考えれば角ノミで加工してし
まいたいところですから、角ノミスタンドなり角ノミ盤は対応範囲が狭いです
し、笠木の接合では色々な方向にホゾ穴角度が付いてくることが多くなって
しまいやすいので、色々な意味で非常に制約が大きくなります。
一方丸ホゾではボール盤での穴あけにおいては、角度の付いた場合でも融
通が利きやすいですし、構造を含めて考えておく必要はありますが、他にも
色々な意味で多少なりとも融通が利きますので、ウインザーチェアなどのよ
うにギムネなどを使うことも可能になります。

こうした笠木自体は仕様(設計)にもよりますが、平面、直線部分を持たせ
にくいですから、本体との接合は厄介になることは想像しただけでもお分か
りになると思います。接合では胴付きを設けておかなければ位置が決まり
ませんが、曲面構成の笠木では普通の胴付ではんなり収まらないことも色々
な要素で起きてきます。逆に普通の胴付を設けることに固執しますと、笠木
の仕様に制約が多くなりある程度形が限られてしまうことになりますからここ
は思案のしどころです。

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