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構造について 197 2006.2.8追記

コの字に接合する場合は上左図の留めであれば、当然前項で書いてきた
方法で良い分けですし、額縁と同じように井桁にクランプを掛けても締め
付けることがでるようになりますので、締め付け用の切り取り加工、三角
の木片の接着や締め付け冶具などは不要になります。また前項で書いた
一つの留めで笠木を作る仕様では、同時に偶数の複数脚作るのであれば、
二脚分を上左図のようにコの字に組んでしまい井桁締めして、最後に矢印
のよ うに切断して二脚分の笠木とすることもできます。
上右図の場合は図で見ての通り留めではありませんから、普通の締め付
けになりますのでなんら不都合はないでしょう。

 

写真のイスの笠木では留めで組んだ部分を、背もたれ部分の高さを稼ぐ
ために先に書きましたレンガ積みの寄木のように挟んで補強した形になっ
ていますが、厚い板を初めから組んでしまいアーム部分を削りだすようにし
ても構いませんし、こうしたところは自分の扱う材料、色々な道具や自分の
技術などと照らし合わせながら笠木仕様を決めていくことになります。
写真のイスの笠木の場合は留め部分を上下に挟んでいるレンガ積みの部
分は芋付けで下面よりビス締めのダボ埋めですが、こうしたところは色々な
方法が考えられますので自分なりに構造方法を工夫してみてください。

写真のイスでは雇いざねを三段としていますが、部材仕様に合わせて色々
工夫してください。まずは強度優先ですからなるべく強固に組み上がるよう
に考えて行きますが、雇いざねは非常に目立つ部分になりますから見てく
れも大切になりますので、雇いざねの部材を異色にしたり長さを変えたり
色々考えられますから、既成のそうした笠木のイスも参考にしながら自分
なりに工夫してみてください。また少し手間工夫を要しますが、雇いざねを
契り状にすることもできます。

構造についてから少し横道にそれますが、 おおよその加工の流れを書きま
すと、部材が組み上がりましたら下の図の ように笠木の形紙で切り出すた
めに罫書きます。次に罫書いた線を目安に バンドソーでおおよそに切り出
します。次に罫書き線に従って形を仕上げ ていきますが、先に書いています
ように縦軸面取り盤などがあれば便利ですが、 これはなかなか叶いません
ので ベルトサンダーや反り台鉋で仕上げて行き ます。
 

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