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構造について 199 2006.2.22追記

 

道草ついでにもう少し具体的に本体と笠木の接合方法を考えて見ます。
普通の胴付きホゾで収まればそれにこしたことはないのですが、前項で
書きましたように制約が多くなりますので、自由な設計が出来るようにそ
れ以外の接合方法についても考えておく必要がありますが、一つの例と
して上の写真の場合では見ての通り笠木を四本の丸棒で支え(接合)て
いますが、センター部分の細い二本は止めホゾ、左右の太い丸棒(後脚)
は通しホゾになっています。

勿論どちらも胴付ですが、普通の胴付では色々な意味でうまく収まりませ
んので胴付き部分は大入れで埋め込み状態になっています。ホゾについ
てで書いた事を重複して書くことになりますが、簡単に断面図で表わせば
上左図のような状態になり、楕円部分の胴付で位置が決まることになり
ます。
右図のような止めホゾでは胴付き部分を設けなくてもホゾ穴深さ自体が胴
付きの働きなりますので、左図の丸部分のような胴付き面を設けなくて
も位置は決まりますが、笠木の場合は寸法的な制約が有りますので、笠
木を支える丸棒自体の強度を上げるにはなるべく太くしておきたいところ
ですが、ホゾ穴が大きくなりすぎますと笠木自体の強度が落ちてしまうこと
も考えられますし、笠木の自体の強度に影響がない程度のホゾ穴では逆
に丸棒自体の強度が弱くなってしまうことも起きてきます。当然矢印方向
に対する強度もかなり上がることになり、笠木接合には非常に有効です。

こうしたことから止めホゾでも左図のように胴付き部分を有る程度の深さ
の大入れにしてしまうことで丸棒径を稼ぎ、接合自体は細い部分に受け持
たせて笠木自体の強度が落ちないようにます。
これは角ホゾでも同様ですが、加工的には少し面倒になることについては
致し方ないところですが、どちらにしましても接合部分の表面形状に関係な
く胴付の働きを設けてしっかり接合できることになります。

後一つ例を挙げておきますが、これは逆に笠木に胴付き面を確保して普通
の胴付きホゾで接合していきます。これは先に書いている方法ですから思
い出してみてください。
 

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