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構造について 196 2006.2.2追記

留め部分の組み立てについてですが、額縁のようなものであれば全体を
締め付けることもできますが、この笠木の場合は一つの留めを締め付け
ていくことになります。強度を考えてしっかり締め付けて接合しておきたい
ところですから、何がしかの工夫が必要になります。
コーナークランプなどもありますが、笠木仕様では対応できないこともあり
ますから、なるべく普通のクランプで締め付けることができれば助かります。
二つほどその方法を書いておきますが、自分なりに工夫してみてください。
また留めのところでこうしたことについて少し書いていますので、そちらも
合わせて参考にしていただければと思います。

まず一つは留め部分を点線のように切り取ってしてしまいます。これで
平行部分が出来ますので、矢印部分をクランプで締め付けてやればよい
事になります。
後一つは前に書いていることですが、三段目の図のように留めのために
点線のように切り捨てた三角の木片を、二段目の図のように接着して締
め付け代を設けて締め付けます。この時接着する木片は基本的には締め
付け面に木口側が来るように接着しておきます。(ただし当然ですがこれは
留めが90度の場合です。)
接着自体は木工ボンドの 芋付けで圧着無しでも問題ありませんが、締め付
け中に不都合が出ないよ うに、留め接ぎ作業は4時間以上は乾燥時間を取
ってからにしたほうが良 いでしょう。
ここでは留めで書いていますが、当然鈍角で接ぐ笠木仕様の場合でもどち
らの方法も対応できます。四段目にその図を表わしておきますが、この場
合は切り落とした三角の木片を接着する場合は、締め付け面には必然的
に木端が来ることになりますが問題ありません。

あくまで一脚作ることで書いてきましたが、有る程度恒久的なりリピートで数
をこなすのであれば、切り取りや木片の接着乾燥に時間を取られてしまい
ますので、二段目の図のような状態の締め付けじ冶具を作っておけば効率
良く作業が進みます。下の図はその冶具を表わしたものですが、必要な角
度のものを作っておけば重宝するでしょう。こうした冶具の発想はイスにお
いては色々なところに応用できます。

こうした笠木の接ぎでは接合角度自体はそれ程神経質になる必要はありま
せんので、とにかくしっかり密着させて強固に接着することを最優先します。
 

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