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構造について 195 2006.1.26追記

今まで書いてきた以外にも寄木の方法自体は色々考えられますが、後一
つだけ超簡単に書いておきますと、今まで書いてきた方法については純粋
に寄木とは言えないかもしれませんが正しく寄木で作ります。上の図のよ
うになりますが、レンガを積むように木口の接合部分を上下の別の板で積
層してそれぞれお互いに補強し合うような構造にしていきます。部材の刻
み方や積み方は色々考えられますので自分なりに検討してみてください。
また先に書いている方法にこの考え方を取り入れたり、部分的に併用した
りも有効な方法です。

留めで組んだ部材に笠木を罫書きますと、おおよそ二段目の図のような状
態 (位置関係)になると思いますが、見て分かるとおり留めの接合ラインに
対して実際に笠木として使う部分は結構小さい寸法になってしまいます。た
だここはセンター部分ですから、背もたれの性質上一番上下方向に寸法の
必要になるところですからそちらで強度を稼ぎます。
また留め接ぎ部材は笠木に対して有る程度の余裕を見て作り形紙で罫書
いて行きますので、結構イージーなところが有りますから、留め部分の接合
にビスケットやダボを使う場合には笠木 を切り出した時に、ビスケットやダ
ボが 隠れているように穴あけ位置に注意する 必要が有ります。

 
 

上の写真のイスは雇いざねで組んだものですが、加工としても ルーターやト
リマスタンドがあれば容易ですし、雇いざねの溝は通しで入れますからダボ
やビスケットのように穴あけ位置がシビアーになることもありません。接合
強度としても必要十分なものが得られます。また部材の板厚に合わせて雇
いざねを増やしていきやすく、見てくれ的にもワンポイントになります。
二段目の図で表わせば、点線のように雇いざねを入れていきますが、こ
の時に雇いざねの木取りは一般的な額縁などの場合とは90度向きを変え
ておきます。強度確保を考えれば誰が考えてもこうなりますが、下の写真は
キャビネットの天輪の留め部分を雇いざねで接いでいるところですが、この
場合は雇いざねの木取りの向きは額縁と同様で、矢印に方向に繊維を
走らせますが、上の写真のイスの笠木の場合は必ず色矢印方向に繊維
を走 らせることになります。
当然雇いざねの加工は、下の図のように大板で板厚を出してしまい矢印
のように溝深さ(幅)でカットして作り出しますので、幅広の板が必要になりま
す。私の場合この板自体は板目で木取りますが柾目でも構いません。それ
ぞれに向き不向きなところが有りますので自分なりに考えてみてください。

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