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構造について 194 2006.1.17追記

次に上の図にコの字に接いでいくことを見ていきますが、基本的には今ま
で書いてきたようなことを考えながら決めていけば良い訳で、この場合も
一つの留めで組む場合と同様に、普通に考えれば二種類の木取り方法が
考えられます。
基本はシンメトリーですから、まず一つは二段目の図のように一枚の板を
半割りして各ピースを両アーム部分に配していき、矢印のセンター部分
は同じ板から別に取り、はさんで接いでいきます。当然二段目の図のよう
に半割りしたアーム部分は点線でカットするか、点線でカットするか考
えていくことになります。
ただコの字の場合も非常に幅広の板があれば板幅方向で三分割して、真
ん中のピースを矢印のセンター部分に配してやればベストですが、実際
には材料の入手を考えるとこれはなかなか難しいでしょう。
後一つの木取り方法は、同様で矢印寸法が二枚取れる幅広の板がな
い場合には、当然下の図のように長さ方向で3ピースにカットして接いで行
きます。勿論この場合も点線のようにカットするか、点線のようにカット
するかでどちら側の矢印方向に折り曲げて接いでいくか検討します。

コの字の場合では笠木仕様により矢印のセンター部分と、両アーム部分
は必要な板幅が変わってきますので、無駄を出さないように良く考えてくだ
さい。またこうした笠木では必ずシナ合板などで形紙を作っておき、それで
罫書いたり板に割れ、ヒビ、脂壺、節などが合った時には逃げきれるかな
どを確認します。

特にこうした接ぎではこう接がなければいけないということは何もありませ
んので、自分の置かれた条件の中で色々なことを考え合わせて納得の行
く方法を選択してください。

具体的な接合方法としてはビスケットジョイント、ダボや雇いざね接ぎなどが
何方でも手を出しやすい容易な方法になります。笠木仕様にもよりますが、
イスでは寸法的なことを考えればビスケットジョイントはでは接合部分にビス
ケッ トが隠しきれない(収まりきらない)ことも起きてくると思いますので、自分
設計する笠木仕様とよく考え合わせてください。
またダボは小さいものですから、笠木強度を考えれば複数本使うことを考え
ていかなければなりませので、ビスケットと同じことを注意しながらその配し
方を良く考えていく必要があります。


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