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構造について 193 2006.1.10追記

前項 の続きになりますが、上の図の留め接ぎではなるべくシンメトリーな
目状態にするには、普通に考えれば二種類の木取り方法が考えられま
す。
まず一つは二段目の図のように矢印寸法が二枚取れる幅広の板が入
手 できる場合になりますが、点線のように半割りしてブックマッチ状に接い
でい きます。右図は木口を表していますが、理想を言えばこの板は図のよ
うに年 輪が左右対称になるところで半割りします。
半割した各ピースは元(木下)、末(木上)のどちら側を接ぐかになりますが、
私の場合は 基本的に元(木下)を接ぎます。 当然木表を上にして使います
が、後一つ は半割りした各ピースの木端をどう扱うかのことがあります。
要するに点 線のようにカットして接ぐか、点線のようにカットして接ぐか
になります。
私の場合は基本的には点線のようにカットして接いでいきます。要する
に点線の半割りした側を矢印の外側にして組んでいきますが、この時に
板に割れ、ヒビ、脂壺、節などがなどが有った場合には、接ぎ方を変えれば
こうした不都合な箇所を切り落とし部分にして逃げることが出来るようであ
れば元(木下)、末(木上)を逆に接いだり点線のようにカットして接ぐこと
もあります。
ただこの場合もそれ以外に板自体の木目の流れ(多少の目切れ具合)や
原木がどの程度の径のものから板を切り出しているかは二段目の右図の
年輪の様子から分かりますので検討要素として加味していきます。芯に近
いところから切り出した板や小径木の板は動きやすいですからできれば避
けておきたいところでしょう。また小径木の板では追い柾なり柾目部分が多
く入ってきますので、こうしたところも要注意です。
こうした笠木のような形を切り出していく場合には、各ピースの扱いによって
当然木目が変わってきますので、なるべく木目が映えるようなことも考え合
わせて行く必要があります。これに関しては木の裏表の木目や木口の年輪
状態などから、必要な面を切り出したときにどんな木目が表われてくるかイ
メ ージできるようにしていくことも必要です。

後一つの木取り方法は、矢印寸法が二枚取れる幅広の板がない場合に
は、当然下の図のように長さ方向でカットして接いで行きますが、シンメトリ
ーのことを考えれば当然こちらも年輪の状態から点線のようにカットして
接ぐか、点線のようにカットして接ぐかのことが有りますが、こちらの方法
では矢印のようにどちら側に曲げて接ぐかになってきますから、先の場合
の板幅を半割りしてブックマッチ状に接ぐ場合 とは、木目の向きが変わって
くることになりますから、削り出しの加工性が少し変わってくることになります。
シンメトリーという観点から見ていきますと先の半割りしてブックマッチ状に接
いでいく方が適しているでしょう。


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