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構造について 145 2005.6.3記

天板と脚は分離可能  

前項の続きになりますが、 板接ぎ作業はどんなにうまく組めたとしても僅か
の目違いによる微妙な凹凸や反りなど平面の狂いは必ず出るものですか
ら、反り止め部材を蟻挿しするためや下の図の幕板のある構造(キャビネ
ットでも同様ですが)では、矢印の天板と脚の接触部分に隙間が出来な
いように、ある程度の平面に仕上げる必要が有りますので、板接ぎ後には
必ずと言って良いほど手鉋による面修正が必要になるものです。

この面の修正は結構手間の掛かる面倒な作業ですしなかなか難しい作業
ですが、自動鉋盤を通せば僅かの目違いによる微妙な凹凸や反りなど平
面の狂いはほぼ取れてしまいますので、裏面をどの程度まで仕上げるかや
鼻落ちなどの影響がある程度関係しはてきますが、面自体の出来具合とし
ては反り止め部材などはそのまま組めてしまえるほどになるはずです。

また自動鉋盤を一度通してしまえば、その後に板幅方向に多少の反りが出
たり残ったりしても、僅かの目違いによる微妙な凹凸や反りは取れています
ので、面自体は綺麗に仕上がります。要するに自動鉋盤を一度通してしまえ
ば板厚は揃うことになりますので、一度自動鉋盤を通してしまえば最悪多少
の反りが残っても、矯正して反り止め部材を蟻挿しする溝を掘り反り止めを
差し込んでしまえば良いことに成ります。勿論これは最悪こうしたことも出来
るということであって、平面を出しておくに越したことはありません。

前に書いていますので少し重複した事を書きますが、板接ぎ作業では平面
を出すことが一番大切になりますが、特に裏面、即ち反り止め部材を差し込
み脚と接合する側(キャビネットでも同様です)を重点的に注意して作業を進
めます。要するに板接ぎ後はこの裏面に反り止め部材を挿し込み、他との
接触面と成りますので基準面となり、トップ(表)は全体を組み上げた一番最
後に仕上げますし、他の部材との関係がありませんので極端に言ってです
が、どんな状態でも良いことになります。
当然裏面を基準面として作業を進めますので、雇いざねやビスケットの溝堀
作業などは裏面を基準として加工していきますし、板接ぎ作業においても裏
面の平面を最優先して確認しながらクランプの掛け方や締め付け具合を調
節していくことになります。もし接ぎ合わせ後に自動鉋を通すようなことが有
る場合でも、片面さえそこそこ平面が出ていることになれば好都合と成ります。


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