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構造について 146 2005.6.5記

天板と脚は分離可能  

一度に枚数の多い板接ぎは微妙な加工精度の狂いの集積や、組み立て
加減で平面の狂いが出やすい可能性が高くなると思いますし、組み立て自
体も手際好く手早く進めませんと綺麗に組み上がらなくなってしまうことも起
きてきますので、時間との勝負的なところもあります。
また一度に幅広に接ぐ場合は幅方向に裏表から板を渡して挟み、平面が
出やすいように矯正したり、そうしたタイプのクランプもありますが、全体の
反りはある程度押さえる効果はあると思いますが、僅かの目違いによる微
妙な凹凸や反りまでは防ぐことは出来ないでしょう。
板厚の違いによりかなり組み立て勝手が変わってきますが、薄いほどクラ
ンプの一寸した掛け方、締め付け加減や微妙な加工自体の精度やその影
響が出やすいのではないかと思います。

とにかく接ぎ合わせの後に自動鉋盤を通すことができれば、作業自体は随
分楽になる事は間違いところだと思いますが、後は材料の有効利用即ち歩
留まりの問題に成ってくると思います。先の板幅が150ミリ程度の板を六枚
接いで、板幅850ミリの天板を作ることをでみますと、二枚をワンセットとし
てまず300ミリ幅に接いだ板を三枚作る場合、丁重に板接ぎをしておけば
この仕様に限らず、自動かんな盤で落とす板厚は両面で合計1ミリ以下で収
まるはずです。

自動鉋三枚を通したワンセットは最後に三枚接いで手鉋による修正に成る
のは致し方のないことですが、板幅の広い板を少ない枚数接いだことになり
ますので、150ミリ幅の板を一度に6枚接いだ場合に比べれば、手鉋による
修正自体は随分楽になるのではないかと思います。
また150ミリ幅の板を一度に6枚接いだ場合でも、微妙に面の狂いが多くな
る傾向にありますから、面自体の手鉋による修正で落とす板厚は増える傾向
にありますので、自動鉋で落としてしまう板厚が全く無駄になるわけではない
ですし、歩留まりが悪くなり過ぎるとも言えないのではないかと思いますので、
作業効率などと考え合わせれば、可能な限り板接ぎ後に自動鉋盤を通すこと
が出来るような作業の進め方にメリットがあるように感じますが、こうしたこと
を考えて行きますと少しでも幅の広い自動鉋盤が欲しくなりますね!
勿論各人の作業環境、作業の程度や考え方はさまざまですから、自分なりに
最適と思える方法が正解ですし、自分なりの作業方法を工夫してみてください。


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