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構造について 17 2004.8.15記

トリマは前項で書きましたように、こうしたところの加工には最適なもので
すが、加工精度や安全性を考えれば、可能な限りビットの出を少なくして
加工できるような方法を選択していくようにしますが、そうしたことから三
段目の図はトリマを表わしていますが、丁番などの掘り込みでは寸法
のビットの出が丁番の厚さ寸法になるようにします。即ち矢印の木端面
にトリマベースを置いて掘り込んでいくことになります。ただこの時に、木
端面は幅が狭いはずですからトリマベースが安定しませんので、図のよう
に扉内側に当て木をしてFクランプなどで固定し、木端平面を広くしてトリ
マが 安定するようにしておきます。
フリーハンドで罫書き線から0.5〜1ミリ程度控えて掘り、後はノミで掘り残
し部分を仕上げていきます。この時に罫書き線より少し控えてトリマ加工
用の案内線(目安線)をシャープペンシルで入れておくと良いでしょう。
また同じ丁番を頻繁に良く使う場合は、丁番掘り込み加工用のテンプレー
トタイプの冶具を作り、トリマにアタッチメントを取り付けて習い加工するよ
うにすれば、ビットの関係で矢印部分のコーナーの掘り残しをノミで仕上
げるだけになりますので、罫書きは不要になります。

扉の表面にトリマベースを置いて加工する方法、即ち矢印方向がビット
の出になりますので、三段目の図の矢印のビットの出が丁番の奥行き
になる分けですが、これなどは手持ち加工ではなくトリマテーブルなどを使
えば自然にこの加工になってしまうと思いますが、ビットの出が大きくなりま
すから危険性が増しますし、ビットのブレが大きくなりますので精度が悪く
なる可能性が高くなり、矢印部分の掘り残しのノミ処理がしにくくなります
ので、いけないわけではないのですが、上に書きましたようなことから不向
きではないかと思います。

この辺りの加工過程については Challenge3 の「隙間キャビネットの製作過
程」の扉の取り付け辺りに、本体に丁番を取り付けることについても書いて
いますので、合わせて参照していただければと思います。
どちらにしても丁番の取り付けはなかなか難しい作業ですし、キャビネットの
仕様や丁番によりそれぞれ適した作業方法が有りますので、良く考えて自分
が一番スムーズに行く方法を見つけてください。
またこうしたところで色々な数値を上げますと、つい数値だけを見てしまうこ
とになりがちになると思いますが、あくまでもいい加減な参考値程度として捉
えて、数値だけを鵜呑みにしないようにして数値の意味を自分なりに考えて
自分なりのものを見つけてください。


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