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構造について 16 2004.8.13記

丁番で扉を本体に取り付ける作業は、なかなか神経を使う結構面倒で手
間のかかる作業ですが、ここでは平(角)丁番で扉を取り付けることに関す
ることを簡単に書いおきますと、丁番はがたつきが多いとそれだけフレー
ムと扉の隙間を多く開ける必要が出てきますし、扉が傾く(垂れる)ことに
なってしまいますから、隙間調整が二度手間になったり仕上がりも芳しくな
いものになりますので、扇の要ですから耐久性のことなども加味してがた
つきの少ないしっかりした物を選びますが、丁番などは一寸贅沢をしても
良いのではないか と思います。

図のように丁番の縦横高さの各寸法をノギスで測り、扉の縦框に相応す
る切り欠きの 罫書きをしていきますが、寸法は丁番自体の寸法的なば
らつきも有りますし、がたつきがあればあまりぎりぎりでは矢印部分が
扉の開閉で当たってしまいますので、ある程度+アルファの余裕を見てお
きます。また余裕を見すぎますと見栄え的に悪くなりますので、両サイド合
計で0.5ミリ程度の余裕を目安に適宜増減してやります。
寸法は掘り込み深さになりますが、上下の丁番の支点軸を一直線に合
わせるために大切な部分になります。ここは丁番の厚さ寸法ピッタリに掘り
込んで最後に隙間分を削って調整するか、隙間分を見込んで予め少し浅
めに掘りこむか自分なりにうまくいく方法で進めれば良いでしょう。
寸法は先に書きました丁番の支点をどの辺りにするかで適宜変えてい
くことになりますが、矢印のラインに丁番を押し付けて取り付けますので、
ここも掘り込み深さと同じように、上下の丁番の支点軸を一直線に合わせ
るために大切な部分になりますので、罫書きにおいては繊維方向は精度を
出すために必ずケヒキで罫書きます。また繊維を切る方向、即ち寸法の
掘り込み 深さと矢印のラインは必ず白書きで切り筋を付けてノミで綺麗
に仕上げ やすいようにしておきます。

丁番の掘り込み加工については、今書きましたように寸法の掘り込み深
さと寸法を精度良く仕上げる必要がありますが、丁番の寸法が絶対値に
はなりますが、特に全ての丁番の掘り 込み寸法を合わせる相対的なもの
が非常に大切になりますので、こうした部分の加工はトリマが一番手軽で
精度 も出ますので大活躍してくれるでしょう。


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