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構造について 12 2004.8.5記

扉を取り付ける場合はフレームに捻れが出たりしないように本体を置く床
の平面を良く注意してください。扉の取り付けは INSET の場合、取り付け
る間口よりも縦横共に少し大き めに作り、間口に現合わせで確認しながら
削って調整して取り付けます。
框扉の製作においては、一般的に丸部分の縦框は矢印の拡大図の
ように横框より長めに作り、組み立て後に点線にように切り落とします。
勿論扉以外でもホゾ接合が木口近くに来る場合は、組み立てにおいてホゾ
割れを防ぐ意味とクランプ代を確保する意味で、長めに作り組み立て後に
切り落とします。図で行けば本体に天板が乗るような場合の丸部分など
は同様に作り方になります。ただこれもこの部分のホゾ仕様(構造)によっ
てはこうした処理ができなくなりますので、その当たりはケースバイケース
で状況に合わせてとなります。

扉を組み付けていく手順としては、 初めに矢印の丁番で取り付ける面を
一削 りして直線を出します。次に矢印部分の下側を、直角を良く確認し
て切り落 とします。次に矢印部分の上側を、直角を良く確認して切り落と
しますが、ここは間口にほぼピッタリのギリギリで入る寸法にしておきます。
これでフレームに扉を入れて、矢印の丁番を取り付ける側をピッタリ押し
当てて様子を見ます。色々な要素の積み重なりでフレーム扉共に直角の狂
いは出てくることが有りますが、こうしたところは相対的なものですから、ここ
で下側のフレームと扉の当たりを見てピッタリ合うように狂いが有れば調整
します。
後は矢印の上側を必要な隙間(上下分)が開くように切り揃えますが、こ
うしたところも当然フレームと扉の相対的なものです。図 のような観音扉で
丸の突き合わせ部分はずれていると非常に目立ち ますので、特に慎重
に面一に仕上げます。
扉とフレームの上下はどの程度の隙間を開けるかは、ケースバイケースと
人それぞれの感性によりますが、扉自体は当たり前ですが経年変化で下が
ることはあっても上がることはありませんので、気持ち上側を狭くしておいた
方が視覚的なバランスも含めて良いように感じます。
これはあくまでいい加減ですが、上側が1ミリ、下側が1.5ミリ程度を目安に、
適宜増減すれば良いのではないかと思います。


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