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構造について 13 2004.8.7記

観音扉のセンター突き合わせ部分(矢印)については、 丁番の取り付け
状態が影響してきますので、最終調整は扉を本体に取り付けてから様子
を見ながら削って調整してい きますから、ここでは少しきつくて扉が完全に
収まらない程度に仕上げてお きます。
丁番自体は色々なタイプが有りますので、それぞれの特長(仕様)に合わ
せたそれなりの注意点がありますが、ここでは一番単純な平(角)丁番で取
り付けることとして見ていきます。

二段目の図は扉の突き合わせ部分(縦框)を、矢印方向から見たところ
を表していますが、この扉突合せ部分の隙間は、湿度による木の膨張で不
都合 が出ない範囲でなるべく狭くしておきたいところです。
先に書きましたように扉が框構造の場合は一枚の板で扉を作る場合より、
の突合せ部分の隙間は狭くしておくことが出来ます。框構造の場合、図から
一目瞭然だと思いますが、木の伸縮は縦框四本分だけを考えれば良いこと
になります。これが一枚の板ですと、扉間口全体幅の木の伸縮で考えなけ
ればなりませんので、かなり条件が変わってきてしまいますから、ある程度
隙間を確保しておく必要が出て来ます。こうしたところから家具全体の作り
雰囲気自体も、それに合ったものにしておく必要があります。

この時に INSET では扉がフレームの中に(面一)入る分けですから、当然
丁番の支点は扉前面面一かそれより少し前に出しておくことになりますの
で、扉の厚み分は扉を開くことで円弧が外にはみ出ますので、扉の突き合
わせ部分が点線のように直角のままでは、隙間を広くしておかなければ
ならなくなってしまいますので、図のように扉内側をテーパーにカットして極
力隙間を狭く出来るようにします。またこうしておくことで、最終的に扉を取
り付けてからの調整削りでは削る部分に幅が狭くなりますので、削り作業が
し易くなり非常に楽になります。
最終的な突き合わせ部分(平行部分)の仕上がり寸法としては、これもおお
よそですが 3〜5ミリ程度を目安に適宜増減してやれば良いでしょう。
実際に家具を使うに当たって、扉の開け閉めでも空気の流出入抵抗(空気
抵抗)が減る傾向になりますので、ほんの僅かなことですが使い勝手が向上
するのではないかと思います。また扉が厚い場合には、扉をあけた場合の
視覚的な圧迫感も軽減される感じを受けるのではないまと思いますが、こう
したことに関してはある程度好みの問題も絡んでくるでしょう。


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