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ホゾについて 90 2003.11.12記

角ノミの穴あけに話を戻しますが、上図は前に書いた図ですが、部材に対
して角度が付いた場合の穴あけで、一点差線は角ノミフェンスラインを
表わしていて上から見た図としますと、角度にもよりますが卓上用の角ノミ
スタンドではスペース的に冶具が使えないこともでてきます。 勿論大型の
角ノミ盤でも角度が大きかったり部材寸法の関係で、同様のことが起きて
きますが、別の水平テーブルを置いてフェンスを隠すことで、かなりまのも
のまで対処出来てしまいます。
卓上用の角ノミスタンドではなかなかそうもいきませんので、冶具を外して
しまえば二段目の図のようになります。角ノミは通常、当然矢印のようにフ
エンスに対して平行にセットしますが、これをその右の図のようにホゾ穴の
角度に角ノミをセットします。これで普通に穴あけしていきますが、一穴あけ
るごとに部材の位置を調整しなければいけませんが、致し方ないところです。

次にホゾの罫書きについて書いていきますが、ホゾ穴については罫書か
ないで加工することもできますが、ホゾを加工する基準になりますので、一
般的には先に書いてきたように罫書いて作業することが殆どでしょうし、罫
書いておけば何かと好都合だと思いますが、ホゾの罫書きに関しては基準
となるホゾ穴が既に有りますのでホゾの加工方法の違いにより変わってき
ます。
私の場合は横切り盤で殆どのホゾ加工を済ませてしまいますので、場合に
よってはミスを防ぐためにあくまで目安線程度の意味で罫書くことはありま
すが、 特別なことがない限りホゾは罫書きません。それ以外でも機械や電
動工具でホゾ加工を済ませられる場合は、罫書きは不要ではないかと思
いますので、ここではあくまでも手加工やそれに近い形でホゾ加工する場
合の基本的な罫書きについて書いていきます。

まず矢印寸法のホゾ長さを罫書きます。ホゾ長さについては当たり前で
すが長ければ長いほど接合強度は上がりますが、先に書きましたように角
ノミでの穴あけであれば角ノミのホゾ深さは精度が出にくいですし、角ノミの
性質上ホゾ穴有効深さより少しドリルのセンターキリの部分が開いてしまい
ますので、ある程度の余裕と接着剤溜まりのことを含めて長さを決めていき
ます。ただ実際には同じ部分に他の部材が直交する場合もありますし、作
るものによりどの程度に組みたいのかケースバイケースで自分なりに最適
寸法を考えます。
また通しホゾではホゾ穴出口から少し飛び出した状態で組んで切り落とし
ますので、ホゾ穴部材寸法プラス10ミリ程度を目安にします。


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