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椅子について 18 2006.7.20追記

 
 
   

ペーパーコードを編んだイスはどんなものなのか、少しでも把握していた
だけるようにまた少し書いてみたいと思います。
極一般的な編み方としては、上の写真のようなカナコ編みと、下の写真
のよう なYチェアなどに用いられる編み方の2種類になると見てよいと思
います。
座面の感触(当たり)は人により好みの違いは随分ありますし、椅子の使
い方や用途による向き不向きはあるものの、ペーパー コードを編んだ座
面は編み方の方法(種類)に関わらず、堅すぎず柔らかすぎずで快適な
座り心地を得られる、素晴らしい一つの方法でしょう。
また、見た目、風合いなども畳などに通じるところもあると思いますので、
日本人の感性にも案外違和感無く受け入れられるように感じます。

ただ当然木の座面のように変化無く長い年月使い続けることは出来ませ
んので、ペーパーコードがへたって座面の寿命が尽きてくれば、編み直し
てやらなければ成りませんから、その都度手間と出費が必要になってしま
います。良い悪いや好き嫌いは別にして、まだまだ現在の日本では椅子を
直して代々使い続けて行く発想、感覚の方は多数派ではないでしょうし、
色々な面で使い捨て感覚が浸透していると感じますので、なかなかこうし
た椅子が多くの方に受け入れられるまでには時間がかかるか、もしくは難
しいのではないかと思います。

この項では場違いかもしれませんが、なるべく広く把握していただけるよ
うに、ほんの少しだけ製作的な面の事も 書いてしまいますが、どちらの編
み方も四角いフレームの縦横にペーパー コードを渡して、面を埋め尽くし
て行くものですから、正方形や長方形の向かい合う辺が平行なフレーム
(内側)が基本になりますが、実際には視覚的なことや座り心地やイスの
軽量化や他の部分との整合性などから、辺に湾曲を付けたり背側を絞っ
て台形状にすることが多くなります。

写真で見てのとおり、カナコ編みは前後の座枠だけにはペーパーコードを
巻き付け(捨て巻き)ますが、Yチェアのような編み方では四方の座枠に掛
けるだけで編んでいきますすから、フレーム仕様の制約に違いが出てきま
す。
また背側を絞る場合においては前後の座枠寸法の差寸をカナコ編みでは
大きく取りにくいですが、Yチェアのような編み方ではカナコ編みよりは大き
く取り易くなります。
 

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