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ホゾについて 82 2003.10.22記

筋ケヒキは竿に刃を挿して有りますので、 どうしても刃先が見えにくくなりま
すので、私の場合は細かい部分では扱いにくく感じます。ただ何度も書い
ていますように、作るものや好みは人それぞれですから、それぞれの特徴
を良く理解して、自分なりに納得できるものを使いたいところです。

鎌ケヒキでは上図のように刃が二枚の物があります。一度に二本罫書くも
のですが、家具作りで扱うのであればホゾを一度で罫書いてしまうものと捉
えて良いでしょう。それだけ考えれば確かに便利なものだと思いますが、こ
れは結構調整が微妙で扱いにくいところがあります。またこの二枚刃で一枚
の平ホゾをセンターに罫書こうとしますと、なかなか調整が微妙で神経を使
いますが、一枚刃で二度引きすれば自然にセンターが出てしまいますし、こ
れ以上に精度よく罫書く方法はありませんので、ケヒキの罫書きはホゾばか
りではありませんし、二枚刃が逆に負担になったり邪魔になることも起きて
きますので、一般的には一枚刃が何かと融通が利いて便利かなと思います。

二枚刃を使うのであれば、ホゾケヒキと言う物も有るようですが、手持ちの
角ノミに合わせて矢印寸法を角ノミ寸 法に固定してホゾ専用として仕立て
るのも一つの方法です。固定は接着して しまいますと、刃の研ぎができなく
なってしまいますので、タップを切ってビス での固定が良いでしょう。
どちらにしましてもある程度限定(専用)された使い方になると思いますが、
せっかくこうした道具が有りますので、自分の作業に合いそうであれば、色
々使い道使い方を考えてみてください。

手加工のホゾを罫書く場合に胴付き面をスコヤと白書きで四面に切り筋を
引き回しますが、こうしたところも三段目の図のように、木口からケヒキで胴
付き面の線を引き回すこともできます。木端から繊維に沿って使う場合には、
そこそこの刃先でも支障が出ることはあまりないと思いますが、この場合は
横切りですから 繊維を断ち切ることになりますので、良く切れる刃先でなけ
れば繊維が潰れたり切り 筋が毛羽立ったりしますので、白書き程度の切れ
味の刃先にしておきたいと ころです。組み継ぎなどではこうした使い方が多く
なりますので、なおさらで す。


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