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ホゾについて 62 2003.5.4記

前項で書きましたように 、上両図のような丸棒同士の追い入れの通し丸
ホゾ接ぎは単純なものですが、実際には結構厄介な部分が有ります。
これに胴付きを付けることを考えますと、角材同士の平ホゾ接ぎでは平面
士ですから問題ありませんが、ホゾ穴部材が丸棒の場合は非常に難し
いことになりますので、ホゾ穴部材が丸棒であったり接合部分に曲面があ
る場合には、色々方法はありますしできないわけではありませんが、基本
的には追い入れ状態にするのが無難ではないかと思います。

胴付を付ければ二段目の左図のようになりますが、この胴付き部分を追
い入れにしてしまいますと、その右図のようにホゾ穴を二段に丸穴を空け
ることで対応できることになります。こうして楕円の胴付き部分をホゾ穴
部材内部に入れてしまうことで、曲面の胴付きを逃げつつ胴付きの働きを
ホゾ内部で確保します。
ただここではストレートの丸棒で作図していますが、前項で書きましたよう
に実際には先細や中太になることが殆どですから、 上図のような追い入れ
では丸印部分のホゾが連続した仕様ですから、ホゾ部材の加工自体は
結構難しくなります。

二段目の図の矢印のように胴付が付きますと、部材の加工とホゾ部分の
加工を分けて行うことができますので、形は複雑になりますが、それぞれの
加工自体は容易になります。手加工を前提でいけば部材は鉋で、ホゾ部分
はノミとサンダーで加工することになります。
右の図から分かると思いますが、矢印部分は当然追い入れで胴付が有
る無しに関わらず変わりませんので、胴付を付けたと言うよりも止めの追い
入れ接ぎの先に接合強度を上げるために、細い追い入れ通しホゾ接ぎを
追加したと見ることもできますが、見栄えを考えますと通しのための追加し
た細いホゾの部分は楔を打ちますので、ホゾはホゾ穴にうまく密着しますの
で、矢印部分を綺麗に密着させておくことが大切になります。
実際には中太での加工が多いと思いますので、部材はテーパーが付きま
すから胴付き部分の拡大図は下図のようになります。当然矢印の部分は
部材にテーペーが付きますから点接触になりますので、差し込む部材を少し
大きめに作り差し込んでやれば、部材同士が潰れてうまく密着させやすくな
りますので好都合です。         


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