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ホゾについて 51 2003.4.23記

欠き込み相欠き接ぎも三段目の右図のように、両部材とも代違い状態に
組むことはできますが、当然両外の切り欠きは点線のように通しではな
く止めることになりますが、これなども非常に利用範囲の広い接合ですが、
ただこうした接合部分だけの図を見ていてもなかなか応用のイメージがわ
きにく いと思いますが、良く考えて見てください。
何度も書きますが、欠き込み相欠き接ぎ、相欠き接ぎどちらの接合にして
も、二段目の両図ように面一に仕上げた面は面取りのことがありますし、
見えるような仕様では見栄え的に収まりが悪いので、面を綺麗に取ろうと
すれば面腰相欠き接ぎなどのことを考えなければいけませんので、一手間
かかりますからなるべく見えない部分に使えばそのままでいけますし、木ネ
ジの併用なども気兼ねなくできます。

見えがかりの組み上がりはどちらも同じになりますが、欠き込み相欠き接ぎ
では両側に切り欠きが有りますので、矢印方向から見たところはその下
の図のようになります。当然相欠き接ぎでは裏表同じ形になりますので、
点線のようになります。
その点三段目の図のように両部材とも代違い状態、要するに目違い、面散
り状態に組む場合は裏表関係がなくなりますし面取りも自由にできますので、
見栄えに関してはどん なところでも問題なく活用できます。
例えばイスなどで木の厚めの座面に脚を接合する場合を見てみますが、下
図はそれを表しています。矢印が座板になりますが、木の扱いは座板の
仕様により縦横向きを変えて使うことがありますので、矢印の場合であれ
ば座面の木端側に脚を接合することになりますので、上に書いた欠き込み
相欠き接ぎで、点線のように止めでの接合が活用できます。こうしたとこ
ろに相欠き接ぎでは矢印部分の嵌め合いがありませんので、接合強度を
考えれば不向きです。
また矢印の 場合であれば木口側に接合することになりますので、ここは先
に書きました欠き込み三枚接ぎになります。こちらは更に接合強度を求める
のであれば、通しホゾを追加して欠き込みホゾ付き三枚接ぎにすればかなり
強固に接合できます。
こうした接合では矢印の嵌め合い(ホゾ)をしっかり利かせることが大切に
なりますので、 それぞれの部材強度と接合強度が上がるように嵌め合い寸法
や仕様を決めていきますが、どちらかと言えば脚の強度をなるべく落とさない
ようにすることになるでしょう。

基本は相欠き接ぎの発想になりますが、何度も書いてきていますように目的
により色々変化していきます。ここでも各部でテーパーを取り入れることもで
きますし、部材が直方体でなくても構いません。基本は単純な切り欠きの嵌
め合いですが、 まだまだ相当複雑なことまで可能です。


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