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ホゾについて 50 2003.4.22記

相欠き接ぎでも当然二段目の左図のように異寸で組むこともありますが、
文献などを見ますと代違い相欠き接ぎなどと有りますので、これまた厄介
なことでとても覚え切れませんが、これ以外にも矢印の切り欠き代を浅
めに取って組めば、両部材ともに三段目の図のように代違い状態に組み
上がります。
またこれは更に簡易に考えれば、片側のみ切り欠いて組んでも、組み上
がりは同じ状態になりますが、これは渡り欠き接ぎになります。
こうした代違いの利点はこの接合に限らず、目違いに気を使う必要がなく
なりますし、それぞれの部材を自由に面取りできることでしょう。また視覚
的に立体感が出てきますが、木取りなどを考えますとなるべく同一寸法を
多くすれば、作業効率は上がりやすくなりますので、その面から見て行き
ますと不利になります。

また図では全て直角に組むことで書いていますが、当然点線のように
両部材に角度を付けて切り欠けば自由に角度を付けて組むことが出来ま
す。この辺りになりますと組子の世界に入ってしまいそうですが、当然その
他にも矢印方向や矢印方向へも傾ける(回転させる)ことが出来ます
ので、かなり自由度のある接合です。
ただ接合自体はあまり強固ではありませんので、部材が大きめになりまし
たら48項の欠き込み相欠き接ぎのところで書きましたように、矢印部分
を木ネジで補強することもできますし、ここに込み栓を打ち込んでも有効で
す。ただこの込み栓の意味からいけば、さらに込み栓に楔を打ち込んで固
めておきたいところです。
また場合によっては三段目の左図のような通しの込み栓ホゾにすることで、
同じところに部材を三本接合することもできます。

この相欠き接ぎでも二段目の右図のような面一仕上げでは、面取りの問題
が出てきますが、ここでも面腰ホゾ接ぎの発想で上図のそれぞれの部材を
点線のように切り欠いてやれば、留(45度)ができますので、うまく面取りが
できるようになります。これは先に書いた面腰相欠き接ぎになりますが、先
の場合は欠き込み相欠き接ぎを基にしての発想で、面腰相欠き接ぎなった
ように目的に合わせてホゾを考えて行きますと、結局は同じようなところに
行き着いてしまいます。


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