Welcome to   Wood worker kei   home page

    
 

Top
Information
Exhibition
Challenge
Challenge2
Challenge3
Link

 

 Challenge 2                               << 前へ 次へ >>

ホゾについて 36 2003.4.8記

次ぎに今までのホゾと少し形の違う接合について見ていきますが、一般的
なホゾ部材側ではホゾに当たる木口側は左図のように三枚接ぎのように
欠き取り ますが、矢印の欠き取り深さはホゾ先の入り面を取りますの
で、通しホゾのように少し長めにしておき、組み立て後に飛び出した部分を
切り取り面一に仕上げます。
一方ホゾ穴側はその右図のように、三方胴付きホゾのホゾ先同士を、
点線のように突き付けた形に三方向欠き取り、ホゾ側を矢印のように差
し込んで接合します。
このこうした接合方法は箱物家具では活用できる部分は少ないと思います
が、イスやテーブルなどの脚物家具では結構有用ではないかと思います。

これは欠き込み三枚接ぎと言いますが、このホゾ側は欠き取りですからこ
の場合は凹になりますが、当然普通のホゾのように矢印方向はホゾを
利かせることは出来ません。きつければ矢印方向に開いてしまいますし、
最悪の場合は丸部分が割れてしまうことも起きてきますので、接着剤の
ことも考えてなるべくピッタリの嵌め合いで、余りきつくならずに差し込める
程度にします。

普通のホゾの利きの相当する嵌め合いは、矢印方向に利かせることに
なりますが、この場合は平ホゾ接ぎのようにホゾ部分のみに何ミリかのホ
ゾを利かせるのではなく、追い入れのように全体を差し込みますから、嵌め
合い幅を小さくしませんと差し込めませんので、嵌め合いは一桁小さく0.何
ミリの値になりますが、実際の組み立てではホゾ側に当たる嵌め合い挿し
込み部分は、しっかり木殺しして、嵌め合いが木の収縮で緩くならないよう
にしますので、その分も見込んで嵌め合い寸法を自分なりに掴んでおく必
要があります。
この接合では矢印部分の相欠きの嵌め合いをしっかり決めることが大
切ですが、接合形状の性質上矢印方向に対しては自然に位置が決まり
ますが、矢印方向に対しては胴付きホゾのように位置が決まりにくいの
でよく注意確認する必要があります。


                                                                       << 前へ Page top 次へ >>