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構造について 160 2005.7.3記

受け桟方式は据え置きですから矢印部分が横桟と密着します。理屈で
は出し入れに不都合は出ないはずですが、現実には色々な要素で理屈通
りにはいきませんので、横桟と前板下端内側が当たったり引っかかったり
することが起きてきますので、二段目の図は前板断面を表していますが、
矢印部分は必ず面取りするか点線のようにテーパーカットしておきま
す。勿論それでも当たる場合が起きてきますので、鉋で当たらないように
削って修正しておくことになります。勿論上木端においても使い勝手を考え
れば、何らかの面を取っておく必要があることは言うまでもないでしょう。

また一つの方法として 例を挙げますと、その右図矢印は側板を表わし
て いますが、矢印寸法分前板を小さく作り組んでしまいます。こうするこ
とで受け桟方式でも横桟と前板下端に隙間を作ってしまえば当たることは
な くなります。勿論この場合でも矢印部分は面取りするか点線のよう
にテーパーカットしておいたほうが、当たる ことには関係しませんが親切で
しょう。また矢印部分は角が立ちますので、ノミで一削りして角を落として
おきたいところです。
隙間寸法としてはこれもケースバイケースですが、0.5ミリ以下程度を目安
にすれば十分だと思います。

何度もくどく書いてしまいますが、INSET で引き出しを色々な意味で綺麗に
収めようとするならば、引き出しはほんの僅か大きめに作り、ちょうど良い
加減まで調整削りして収めることになります。例えば前板だけの時点で前
板をちょうど良い加減に調整してしまっても、色々な加工組み立てでは理屈
通りには行きませんので、何らかのズレ、傾きや寸法誤差などの狂いが出
てきてしまいますので、前板を再度削る必要も出てきてしまいます。当然前
もって前板をちょうどよい加減に削ってしまっておいては更に削ることになっ
て厄介なことに成ってしまいます。
また二段目の図の楕円部分の前板と側板の接合部分の仕上がりなどに
おいても、組み立ててハイ終わりとは行きませんので、必ず目違いが出たり
しますので、綺麗な仕上がりを考えれば共に削ってしまうのが一番ですから、
そうした諸々のことを考えれば、引き出しはほんの僅か大きめに作り、ちょう
ど良い加減まで調整削りして収める手順が自然でしょう。まあこれは INSET
の扉でも同じことです。


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