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構造について 155 2005.6.23記

OUTSET で一つ例を挙げますと 、三段目の図はチェスト前上部を側面か
ら見たところを表わしていますが、天板を引き出しの前板の厚さ分伸ばし
て面一としてしまい、凹凸をなくしてしまいます。要するに OUTSET につい
ては両側面で受け止めることになりますが、正面から見たときには INSET
のように凹凸がなくなることになりますし、当然側板は隠れてしまうことに
な り ます。
こうした構造の引き出しも良く見かけることが有るのではないかと思いま
すが、ただ当たり前ですがこうした構造のチェストを二つ並べて使う場合
には、 双方の引き出し同士が出し入れで当たる可能性が有りますので、
本体と引き出しとの寸法関係と引き出しのブレ寸法を良く考えておく必要
がありますし、勿論壁や他の家具をピッタリ揃えて置く場合も、同様であ
ことは言うまでもないでしょう。

ただこの場合は框構造の本体ですと、普通にいけば側板相当部分が厚く
なりますので、その場合はそれなりの一工夫が欲しいところですし、天板と
両側面の接合についても、框構造では面一で収まりよく仕上げにくいこと
が有りますので、本来は板組み構造の向きの方法と捉えて良いでしょう。
こうしたことからも量販店で売られている家具では、集製材、合板やフラッ
シュ構造の部材を多く使いますから、必然的に板組み構造の本体が多く作
られることになりますので、他の意味も含めて考えれば自然に OUTSET の
引き出しが多くなるのではないかと想像します。
どちらにしても OUTSET は引き出しを差し込む本体引き出し口より前板を
大きく作ります ので、見た目よりは引き出し自体の容積は小さめになること
になります。

ここで少し話を飛ばして、引き出し自体を本体に収める(保持)構造につい
て見ていきますと、下の図は引き出しを前から見たところを表わしています。
当たり前すぎる事を書いて御叱りを受けそうですが、引き出しが上下左右
にブレないようにしておけばよい訳ですから、四辺を何らかの方法で保持し
てやればよい事になります。ただ極一般的な引き出し構造は下面底板は上
げ底で上面は空間ですから、点線部分の範囲で保持する構造にしておく
ことになります。


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