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ホゾについて 19 2003.3.22記

上左図の四方胴付きの二枚ホゾについて見ていきますが、当然ホゾが二
枚になりますのでかなりに強固に組み上がりますし、前に一枚ホゾの
印方向へのブレに対して小根が有効であると書きましたが、二枚ホゾは
一枚ホゾを矢印方向にホゾ寸法を広くしたことになりますし、それ以上
の効果が有りますので、ブレにくく位置も決まります。ただしその分ホゾと
ホゾ穴加工の手間と加工精度が必要になってきます。
また矢印方向の力に対してはお互いのホゾが保持し合いますので、非
常に強くなります。

上左図のような両胴付ですと、左右方向に5分割することになりますので、
ある程度の部材寸法が必要になってきます。ホゾとホゾ間はホゾ穴を空け
る角ノミでホゾ間を加工することが出来ますし、扱うノミなどの作業効率と
見た目のバランスから、特別な理由、制約が無い限り角ノミ寸法での均等
割りが一般的だと思いますので、胴付き部分で部材寸法に対する調整をす
ることになります。

二枚ホゾにすることでブレにくく位置も決まりやすいことは、箱物家具では
重要なことで、例えば上右図のようにホゾとホゾ穴の部材同士を面一で
接合する場合ですが、その下の図は矢印方向の上から見たところす。
一枚ホゾでは丸部分に目違い修正が出ないように、精度良く組み上げ
ることはなかなか難しいものがありますが、図のような二枚ホゾにすること
で無修正とは行かないかもしれませんが、格段に組み上がり精度が向上し
て面一に仕上がりやすくなります。接合強度としては一枚ホゾで十分な場
合でも、組み上がり精度が欲しい場合などでは二枚ホゾが必要になってき
ます。
ここでは詳しく書きませんが、これは二枚ホゾの性質上加工方法から来る
もので、手加工ではそうとも言えないところも有りますが、ホゾとホゾ穴加工
を角ノミや丸ノコ(昇降盤、横切り盤、ホゾ取り盤)で加工する場合ににおい
ては自然に精度が出てしまいます。

重ねホゾ接ぎでは部材寸法によっては二枚三枚と重ねますが、この二枚
ホゾでも同様に矢印方向の大きいものになれば、ブレ防止や接合強度
が必要であれば、下図のようにホゾ枚数を増やしていきますが、実 際のホ
ゾ加工においては、二枚三枚と一枚増えるごとに差し込みにくくなりますの
で、加工方法、加工精度と合わせて自分なりの嵌め合い感覚を掴みます。


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