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構造について 137 2005.5.18記

天板と脚は分離可能  

脚下部(床面近く)に貫のない構造では、強度確保のためにはなるべく幕
板の矢印寸法は大きくしておきたいところですが、使い勝手のために
矢印の膝、太腿下のスペースを大きく取っておきたい事と裏腹の関係が
有りますので、点線のように脚下部(床面近く)に縦(両短手側)の脚間
に貫を入れて、その両貫間を更に貫で結んで強度を確保して、矢印の
幕板寸法を最小限にしてしまうこともあります。
要するに脚下部(床面近く)にH型に貫を配する訳ですが、当然縦から座る
場合には貫が邪魔になりますから、座りにくくなりますしイスを深く収めるこ
とができなくなりますので、テーブルの使い方を良く考えて選択していくこと
になります。

このH形の貫も強度を考えれば矢印寸法なるべく大きくしておきたいとこ
ろですし、場合によってはこの貫を二本にすることも考えられるでしょう。ま
た寸法、位置関係をうまく考えておけばテーブル寸法(仕様)にもよりますが、
フットレストとして機能する場合も有ります。
この四本脚のタイプでも、上の写真の二本脚のタイプと同じような位置に貫
(ストレッチャー)を配して、矢印の幕板をなくしてしまう構造も考えられま
す。ただこの方法は縦から座る場合には膝が当たってしまいますので、こ
の面の使い勝手は悪くなります。

これは上の写真の二本脚の場合の、長手方向の脚の位置を見ていただけ
れば分かりと思いますが、このタイプは基本的に天板の木口からある程度
の寸法を取って中よりに配することが多くなります。このことから分かると思
いますが、四本足の幕板は天板の補強の働きも有りますので、下の図の四
本脚タイプのように四隅に脚を配する場合は、長手方向の脚間が広くなる
傾向に有りますから、天板のたわみに対してもある程度配慮しておく必要が
有りますので、この幕板はその補強も兼ねていることになります。
これは長いテーブルでも天板を薄目にすることができる事になりますし、これ
は逆に見て行け ば幕板を入れる場合は、たとえ僅かでも矢印寸法が小さ
くならないように 配慮しなければなりませんので、天板は出来る限り薄くして
おきたくなります から、ある意味必然の構造、組み合わせになります。要する
に成るべくして 成っていると捉えられる方向で進めることが、どんな場合もそ
れが一番自然 で無理がないしょう。


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