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構造について 79 2004.12.31記

背面より イージーロッカー 座背 4o綿ロープ編包み
 

後一つこのロープの収まりについて挙げておきますと、これはもう言うまで
もないことだと思いますが、前に書きましたように上の図の線は巻き枠
を挟む両足の内ラインとしますと、当然この線同士は平行であることが
基本になります。勿論ある程度の角度までは平行が崩れてもロープの詰
め具合で問題なく収まりますが、基本はあくまで平行です。
またこれも良く考えれば当たり前ですが、この時に巻き枠と脚の線が直
角という意味ではありませんので勘違いしないように注意してください。あく
まで線同士が平行であれば、巻き枠と線には角度が付いても構わな
いことになります。
上左の写真の座枠と前脚の接合部分と、その下の写真の同じ部分の編み
上がりの納まりが異なることは、両写真を見比べれば一目瞭然だと思いま
すが、これは多少のフレーム構造の違いと、この前脚の接合方法の違いか
らくるもので、側の座枠に巻かれた側面のロープは挿し込んだ前脚で二分
されていますが、二分されたそれぞれのロープを挟む両外自体は平行にな
っています。
下に写真については、二分されたそれぞれが直角でもありますから、わり
と楽な加工になりますが、上の写真の場合は挿し込んだ前脚部分の形状
から分かると思いますが、二分された前側については平行ではありますが、
角度が付いています。
上右の写真のイスでは側座枠は片持ち式になっていますが、側座枠は脚
(柱)に対して角度を付けて差し込んでいますので、当然挟む両外を平行に
するためには前座枠部分には同様の角度が付いてくることになりますので、
前座枠の形状と側座枠の掘り込み加工は面倒になります。この前部分の
側面から見たところを図で簡単に表わせば、二段目の図のようになります。
点線は前座枠の断面形状になりますが、側座枠の脚(柱)に対する挿し込
み角度に合わせて、同じ角度で前座枠内側をカットしておく必要が出て来る
事がわかると思います。
また実際には座面自体に対地角度を付けますから座面自体の収まりを考
えますと、座面前部には点線のようにある程度角度を付けた外観にして
おきたいところですから、前座枠自体の断面は台形になり益々加工は厄介
になります。当然これは前座枠自体の強度低下につながりますので、前座
枠自体の寸法(仕様)をよく検討しておく必要がありますが、こうしたところは
軟材の編み込みのイスならではの、一手間かかる厄介なところの 一つです。
この前部分の構造、処理については上左の写真のイスについても全く同じ
ことになります。
この辺りのことについても Challenge 3 の「イージーロッカーの製作過程」で
実際のフレーム形状の写真を載せて有りますので、合わせて参照していた
だければ理解しやすいと思います。


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