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構造について 75 2004.12.23記

背面より
背面より  

こうした編み込みの座(背でも同じですが)では基本的なこととして、上の
写真の編み方にしても下の写真のカナコ編みにしても、編み込みの両外
(編み始め編み終わり)は必ずロープが動かないような構造(状態)にして
おく必要があります。上の写真のイスでは極一般的な框組みのフレームで
すから、四本脚 間に前後左右の座枠を配しますので、座枠は自然に脚に
挟まれた形に なりますので、こうしたことを何も考える必要はありませんが、
これも一つの例ですが 下の写真のイスでは框組ではありますが、このイス
の両側座枠の前座枠側は構造上少し厄介になり ます。
こうしたことを 図で表わせば上の図のようになりますが、線が座枠を挟む
(接合する) 両端の脚を表していますが、丸の編み混みロープの両端側
線の脚で挟まれていますので保持されることになります。当たり前です
が、こうした保持状態を作っておかなければ編み込みロープの両端側は外
に動いて(広がって)しまいます。

例えば額縁 のような四角いフレームを作り編み込みしようとしますと、当然
そのままでは四辺とも両外のロープを止める部分がありませんので編むこ
とは可能ですが、そのままでは巻き枠部分のロープが外に広がってしまい
綺麗に収まりません ので、編み込み部分は上図のように掘り込んだ状態に
しておく必要がでて きます。
下の写真のイスの側座枠はそうした状態になりますが、二段目の図はこの
部分を横から見たところを表わしています。前座枠は点線のように必要寸
法分の目違いを持たせて部材加工すればよいので、上の写真のイスと同じ
ことになりますが、 両側座枠の横編みロープをかける部分は図のように掘り
込んでおくことになります。
当然掘り込み箇所は上、横、下の三面ありますが、現実的には下面はそれ
程目立ちませんし、ロープ自体の広がりも横一面さえ掘り込んであれば動き
を抑え込むことはできますので、見えがかりの上と横の二面さえ掘りこんで
おけば実用上は十分です。実際に下の写真のイスでは上と横の二面が掘り
込んであるだけです。
こうした編み込みを背側で行う場合も同様ですが、座面では上の片面編むだ
けで済みますが、背側では編み込み部分が全面見えがかりとなりますので、
いわゆる袋編みとなり非常に手間がかかりますが、座とはまた違う部分でロ
ープの収まりを工夫する必要がでてきます。


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