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ホゾについて 11 2003.3.14記

イスでは角度、R や曲線がが付いてくることが多いですから、追入れ(大入
れ)では接合面の形状、状態に関係なく、ホゾ穴口さえ綺麗に加工できて
いれば見栄えよく仕上がります。ただ前に説明しましたように上図の
印方向は殆どホゾを利かすことが出来ませんので、特に角ホゾの場合は
形の性質上あまりきつく差し込みにくいところが有ります。その点ホゾ穴の
加工も含めて考えれば丸ホゾは不都合が出難いですし、椅子に向いてい
ることが分かると思います。

また胴付きは前項で書きましたように、ピッタリ密着させることが重要です
から、こうしたホゾでは胴付き面とホゾ穴の接合部分の面を合わせて出し
ておく必要がありますので、角度、R や曲線が付いてきますと加工が非常
に難しくなります。剣留めホゾ接ぎ(何れ書きます)のようなもの有りますが、
基本的には直線で接合しておくのが無難でしょう。
色々な状況で自分なりに、それぞれのホゾの特徴に見合った使い分けを
工夫してみてください。

もう少し胴付きに付いて見ていきますと、胴付を設けることでその部分(
丸)のホゾ穴口が隠れますので、その左の図で行けば胴付を設けた側の
矢印部分の面取りが自由にできることになります。
ホゾは矢印方向に利かせますが、この場合は上下方向には胴付きはあ
りませんが、ここでは一般的な直角に組むことで見て行きますと、上図の追
入れ(大入れ)ですとホゾ穴深さ方向のホゾ穴面の垂直性と加工精度が、
直角にホゾが組みあがる精度に影響してきます。

通常のホゾ穴は角ノミで の加工が殆どですが、前に書きましたように角ノミ
での加工はホゾ穴面が荒れますし深くなればなるほど垂直方向への狂いも
大きく出てきますので、精度の高い角度の出た組み立ては難しくまります。
ただこれはホゾの性質の説明上一つのホゾで見ていますが、前に書きまし
たように普通では反対面にも同じホゾがくる、ワンセットが殆どですから実用
上は問題ありませんが、例えばフレーム構造に組んだ場合などには直角が
決まりにくく、微妙に狂ってくる可能性も高くなります。
そんなことで胴付きの無い上下方向に対しても、片側に一つ胴付を設けるこ
とで、矢印方向の位置が決まりやすくなります。
これも実際には当然作るものと部材の寸法(矢印)関係が、直角の決まり
具合に影響してきますので、こうしたことも考慮に入れて部材寸法を決めて
いく必要があります。


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