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ホゾについて 8 2003.3.11記

追入れ(大入れ)の場合は図からも分かると思いますが、当然ホゾは
印のホゾ穴深さまでホゾが入りますので、このホゾ穴深さが非常に重要に
成ります。また接合においてはホゾ穴に接着剤を塗布しますので、ホゾを
差し込んだ時には注射器のような状態になり、楕円部分に接着剤が溜
まりますから、ある程度は部材の吸い込みとホゾ先の入り面部分で吸収
できますが、接着剤が多い場合にはホゾが入らなくなってしまう可能性が
有りますので、こうしたホゾの状態で完全に差し込む仕様では注意が必要
ですし、場合によっては接着剤の逃げを考えなければなりません。

上に書きましたように、こうしたホゾで非常に精度を求められるような作りを
する場合は、当然矢印の加工精度が問題に成ります。実際にホゾ穴を
明ける作業は一般的に角ノミを使うことが殆どだと思いますが、角ノミでは
正確な深さや滑らかな底面を得ることは無理が有りますから、ルーターなど
での加工になると思いますが、一般的にはこうした框組みのホゾ穴は深い
仕様になることが多いですから、なかなか難しいものが有ります。
また上図下側の丸ホゾはドリルでのワン加工ですから角ノミよりは精度が
出ますが、それでもなかなか難しいものが有ります。
これが前項の図のように板同士を組む場合には溝になりますから、ルータ
ーやトリマでの加工が最適に成りますので、わりと精度の高い組み立てが
可能になりますが、接着剤についてはやはり框組と同じように、あまり多す
ぎれば溝底まで差し込めなくなる可能性が有りますので注意が必要です。

ホゾを差し込んだ場合の矢印の接合部分を見てみますと、 当然ホゾ穴の
状態がそのまま出ることになりますから、見栄え求めるような場合であれば
ホゾ穴口を綺麗に加工しておく必要がありますが、普通で行けば丸ホゾで
はドリル、溝ではルーターやトリマの加工になりますので綺麗に加工できま
すが、框組などのホゾ穴は角ノミに成りますから、ホゾ穴口が乱れますので
少し控えて加工し、最後にノミなどで綺麗に仕上げたりの事も必要になって
きます。
また上の図の丸部分の面取りを考えて見ますと、ホゾ穴がピン角ですと
ホゾの部材を通しで面取りしてしまえば、丸部分が面取り分空いてしまう
ことになりますので、面取りを止めにしたりホゾ穴の角を面取りに合わせる
などの対処が必要になりますので厄介です。
板組みでも同じことですが、丸ホゾでは当然面取りはありませんのでうまく
収まりす。


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