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構造について 23 2004.8.31記

天板と脚は分離可能  
背面より  

前項で書きましたように、脚物ではホゾの接合強度を構造も含めて一番
に考えていくことになるでしょう。また接合強度と言った場合もイスなどで
は角度が付いたり色々な方向の力がかかりますので、ホゾが抜けにくい
と言う意味の接合強度と、接合部分にかかる力に対して機械的にも強く
なければいけませんので、そうしたことを含めての総合的なことを考えて
いきます。
例えば一つのホゾ組みを考えた時に、ホゾを太くすればホゾ側の部材強
度は上がりますが、ホゾ穴は大きくなりますので、ホゾ穴部材は弱くなる
傾向にありますし、ホゾを細くすれば当然逆の状態の傾向になる分けで
すから、箱物などではそこまでシビアになる必要なないと思いますが、脚
物では状況に応じてそうしたことも良く考えていく必要があります。
またどんな事どんな物でも一番大切なことはバランス、即ち理に適ってい
るという事ですから、適材適所、ケースバイケースも言葉は違っても同じ意
味と捉えて良いと思いますが、アンバランスでは無理が有りますので、一
つのホゾでも全体や 他の部分を見ながら総合的に考えていく必要があり
ます。

イスについて少し見ていきますと、背の無いスツールからダイニングチェア、
リビングチェア、イージーーチェア、シューズロング、デイベットまで本当に
色々なところで色々な種類の椅子が使われますが、オールマイティーな椅
子はありませんので、カテゴリーに囚われる必要はありませんが、目的に
合わせて適したものを考えていくことになります。
オブジェ的なイスでしたらある意味見てくれ重視のものですから、座り心地
に目を瞑って相当大胆なこともできますが、あくまで本当に実用的な椅子を
考えるのであれば、あまり大胆奇抜なこともできなくなりますが、これも適材
適所でしょう。勿論こうしたことも決まりはありませんし、人それぞれですか
ら色々なイスが生み出されてくるのでしょう。
イスは座り心地という体感的なものの要素が非常に大きいですから、人そ
れぞれ体形が違いますし体感的な好みも相当違いますので、理屈的と言う
か数学的に割り切れない曖昧な要素が多いですし、見た目の好みもかなり
影響しますので、そうなればもう理屈ではないですし、そんなところもイスの
面白さの一つでしょう。
イージーチェア的なものになりますと、椅子単独で考えていくことが多くなると
思いますし、それで支障が出ることも少ないでしょうから、随分自由度が高い
と思いますが、ダイニングチェアなどのテーブルやデスクなどで使うイスでは
相対的なことも含めて考えていかなければなりませんので、スペース的(寸法)
なことも含めて色々制約が多くなる傾向にあります。


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