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 Challenge 2                               << 前へ 次へ >>

構造について 22 2004.8.29記

中扉シンク前 ルーバー  
天板と脚は分離可能  
 

同じ框構造でも箱物と脚物では感覚が変わってくることになります。当然
箱物は部材数も多くなる傾向に有りますので一度では組み上がりません
から、組み立てては加工の繰り返しが多くなりますし、扉や引き出しのよ
うに相対的な関係が多くなりますので、そうしたことやそうした部分の見栄
えや使い勝手を考えると、加工精度や組み立て精度が特に大切になって
きます。
また箱物では扉や引き出しがあるにしても、動的な要素が少ないですし部
材数が多い傾向に有りますので、一つ々の接合部分が弱くても接合部分
の数が多ければ全体としては結構強固なものに仕上がります。逆に接合
部分が多ければ、一つ々の接合部分がきつければ組み上がらなくなって
しまうことも出てくる可能性があります。
そんなことから見ていきますと、箱物はどちらかと言えばですが、見た目の
仕上がりや精度を特に重視して進めていく必要があります。例えばですが
誤解を恐れずに言ってしまえば、ホゾ一つにしても接合強度をとことん追及
することを考えればある意味無駄ですし、それよりも色々な意味での加工
のしやすさや綺麗に組み上がることを最優先して考えていくことがが自然
でしょう。

一方テーブルや椅子などの足物では部材数も少ない傾向にありますし、動
的荷重が大きくかかり続ける傾向に有りますので、長い耐用年数を考えれ
ばどんなに素晴らしいと思っても壊れてしまっては話になりませんので、自
然と強度を最優先して考えていかなければいけなくなるでしょう。
当たり前ですが部材数が少なければ接合部分も少なくなりますので、それ
で動的荷重が大きくかかり続ける物に絶えうるように仕上げなければいけ
ませんので、接合部分の強度が特に大切になってきます。勿論全体の構造
も含めての事は言うまでもないでしょう。
特にイスなどで使用頻度の高いものは想像以上の酷使になりますので、そ
れに耐えて長い間支障なく使える、耐用年数の長いイスを作ること設計製作
共になかなか大変なことです。それに頑丈にできたイスでも魅力的なイスで
なければ、長く使い続ける気持ちが失せて捨てられてしまっては、折角頑丈
に作っても無駄になってしまいますので、勿論イスだけに限ったことではない
ですが、それを考えると本当に家具作りは奥が深く難しいものですが、逆に
考えれは簡単に素晴らしいものができてしまっては面白くも何ともないですか
ら、奥が深く難しいからこそ楽しめることになります。
勿論これもどう捉えるかは人それぞれであることは言うまでも無いでしょう。


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