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構造について 19 2004.8.19記

図のようなキャビネットの天板を本体に取り付ける方法は 、全体の 構造
も含めて色々有りますが、框組では天板と本体との伸縮の違いと反りを
抑え、尚且つしっかり接合しなければなりませんのでなかなか厄介で難し
い部分です。
天板の反り止め自体は、反り止めの棒を蟻挿しする方法が一番理想的
ですから、板の反り止めに関しても家具全体で総合的に考えていかなけ
ればなりませんので、ケースバイケースが有りますから必ずとまでは言え
ませんが、可能な限りこの方法を取り入れておきたいところです。
後はこの蟻挿しした反り止めの部材を本体にビス止めすれば、一番単純
で理に適った組み上がるになるのではないかと思いますが、上の図でい
けば点線が天板に蟻挿しした反り止めの部材になり、それを本体側面
矢印のようにビス止めします。またこれは上横框にダボや込み栓など
を打ち込 の むように しても構いません。

この部分(丸)の拡大断面図をその下図に表していますが、この方法の
一番難しいところは、当然左右の矢印部分をいかにピッタリに嵌め合わ
せるかになりますが、隙間があればビスを締め付けることで反り止めの蟻
部分をこじて無理がかかりますし、矢印部分の密着が悪くなったりする
ことも起きてきますのでかなり精度を要します。理想としては抵抗がありな
がらも手で押し込める程度に仕上げますが、この感覚は体験して自分なり
のものを掴んでください。脚物では構造上そこまでシビアになることはまず
無いと思いますが、こうした箱物では結構神経を使う部分です。
最悪隙間が開きすぎてしまった場合には、ケント紙などを両面テープで反
り止めの部材に貼り付けてピッタリに調整すれば十分対応できますが、そ
れよりも当然予め反り止めの作業を慎重に進めて、ピッタリに仕上げてお
きたいところです。
これは本体と天板の相対的なものですから、フレームが組み上がってから
フレーム仕上がり寸法(内寸)をよく確認して天板の蟻挿しを加工していき
ますが、一番大切なことは蟻溝の両外側の平行をしっかり出しておくことに
なりますので、罫書き と蟻溝掘りは特に慎重に進めます。
反り止めの蟻挿しは組み上げ易いように先細のテーパーを付けることがあ
ると思いますが、当然両外側は平行でなくてはいけませんので、テーパー
丸側の両内側になります。


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