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構造について 7 2004.7.26記

相欠き打ち付け継ぎ  
張り板を並べたところ  

薄板を張る方法について少し書いていきます。写真は棚板ではありませ
んが、キャビネットの底板を張っているところになります。方法としては全
く同じですから、これは何も底板や棚板だけでは なく裏、側面、扉なども
同様の方法で張ることが出来ますし、他の色々なところで活用できる非
常に応用範囲の広い張り方です。

これは写真から想像できると思いますが、相欠き打ち付け接ぎと言ったり
しますが、Challenge の「相欠き打ち付け接ぎについて」に書いて有ります
ので、そちらも参照していただければと思います。重複しますがここでも簡
単に書いておきます。
張る板は二段目の写真のように、正しく名前の通り張る板の木端同士を
同じように欠き取って、重なり代を設けて張っていくものです。この張る板
自体は上の写真から分かると思いますが、図のように框で組んだフレー
ムの板を張る部分を欠き取り、そこに落とし込んで矢印のように小鋲で打
ち付けていきます。
張る板は相欠き部分を二段目の写真のように重ねて張っていきますが、
写真のように少し隙間をあけることで、幅方向に板の膨張があった場合の
逃げを作りここで吸収させます。また縮んだ場合には重ね代が有りますの
で不都合がでませんし、重ね代が有りますので加重がかかった場合には、
片側の板も荷重を支えることになりますので丈夫になりますし、板の長さ
方向に反りが出た場合には、隣の板がそれを有る程度押さえてくれる働
きをすることになります。
張る板の隙間は張る部分の全体の幅と張る板の幅と枚数にもよりますの
で、全体としておおよそどの程度の逃げ寸法を作っておけば良いかを出し
て決めていきますが、隙間寸法が0.3〜0.5ミリ程度を目安に張る板の幅
(枚数)を決めていきます。
ただこの隙間も決まりはありませんので、ピッタリでは伸縮に対応できま
せんし、広すぎれば切り欠きが大きくなり、引っかかり易くなり実用上の不
都合も出易く、見た目的にも好ましくないと思いますので、自分なりに適度
と思われる寸法を見つけてください。
板幅は均等割りと不等幅で張っていく方法がありますが、私の場合は不
等幅で張りますが、これも諸々の諸条件や好みの問題が有りますので、
自分の納得の行く方法で張っていけば良いでし ょう。


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