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構造について 2 2004.7.16記

 
 

イスやテーブルのような脚物ではどちらか と言えば、その機能上框構造が
多くなる傾向にあると書きましたように、角材を組んでいくことが多くなります
ので、強固な接合を考えますとやはりホゾ接合を取り入れていきたくなりま
す。勿論脚物だけでなく箱物を框組みで作るのであれば同様です。
ホゾ接合(凹凸の嵌め合い接合)は木にとっては最適な接合方法だと思い
ますが、ビスケットジョイ ントやダボ接ぎもホゾについてで書きましたように、
嵌め合い接合ですから 一つのホゾ接合と捉えて良いと思いますが、雇いざ
ね接ぎと本ざね接ぎの 関係のように、ビスケットやダボは雇いざねですから、
接合する部材同士は 突き付けに加工するだけです。嵌め合いの凹凸の凹
加工はどんな形にせよ 穴をあけるだけですから、ドリルなり角ノミなりトリマ、
ルータービットなりで その凹加工は決まってしまいますので、ある意味非常
に楽な訳です。
一方本ざね接ぎ的な接合の凸加工は、接合する部材を凹に合わせて直接
加工しなければいけませんので、その辺りにホゾ接ぎの取っ付き難さ難しさ
が出てきますが、目的、仕様に合わせて色々な方法(ホゾ接合)で接合強度
を上げることが出来ますので、ホゾ接合を最大に生かすことができるように
なります。
雇いざね接ぎ的なホゾ接合は、勿論角材ばかりでなく板組みでも作りますが、
当然その形状の違いから、凹凸加工は手間がかかる傾向にありますし、手
加工の比重が多くなります。また組み立てにおいてもなかなか微妙なものが
あります。技術的にも難しくなる傾向にあるでしょう。
板組みと框組を部材形状から見ていきますと、框組みでは箱物には幕板な
どがありますが、基本的には角材の加工ですから、凹凸加工は機械工具を
利用しやすいですし、部材の加工中に部材自体の動きをそれほど気にしな
くても良いことが、一番の特徴であり楽なところでしょう。
一方板組みでは先に書きましたように、色々難しくなる傾向にありますし、何
と言っても板ですから、加工中の部材自体の変化が大きく特に反りや板幅の
伸縮は一番厄介なところですし、製作途中はある程度組み上げて板の狂い
を押さえることが出来るまではなかなか気を使います。
初歩的な木工では板組みが扱いやすい と思いますが、本ざね接ぎ的なホゾ
接合では板組みは扱いにくく難しくなります。勿論どんな接合方法にするかで
随分変わるのは当然ですが、極々単純に考えれば家具作りでは一番難易度
の高い方法になる傾向にあるでしょう。
また板組みと框組みで同じ大きさの家具を作った場合は、これもどんな部材
仕様で作るかで変わるのは当然ですが、極々単純に考えれば框組みが軽く
なる傾向にあるでしょう。要するに仕様材料が少なくて済むことになります。
材料の入手においても、無垢である程度の厚みのある幅広の質の良い板は
なかなか手に入りにくくなっていますので、作りにくくなっていることも事実です。
どちらにしましても板組みで組み接ぎ的なことが難なく出来るようになれば、
相当なものです。


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