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加工(製作)について 3 2004.5.25記

アームチェア一脚分の下ごしらえ(木作り)座板含まず  

下ごしらえでも木取りと同じように、寸法的には僅かなものになると思いま
すが、木を加工することでバランスが崩れて動くことになりますので、例え
ばですが、板厚55ミリで木取りした部材を50ミリに下ごしらえしようとします
と、各面1ミリと4ミリで削った場合と2.5ミリと2.5ミリで削った場合では、バラ
ンスの取れ方が変わってくるはずですから、他の要素で均等に削ることが
できないことは多くあることですが、可能な範囲で均等に削って加工してお
きます。ただこれもまた色々な要素で、寸法を均等に削れば動きが少ない
とばかりは言えないところもあります。 どちらにしろ 結果として変わらない
かもしれませんが、下ごしらえでは少しでも 狂い(動 き)が少なくなるように、
そうしたところにも神経を使いたいところです。

下ごしらえにおいては鉋盤を使いますとナイフマーク(削り跡)が付きます
し、はな落ち(木口側での削れ過ぎ)が起きますので、設計寸法に対して、
仕上げ削りとそうした部分の修正分を見越して、自分なりにある程度上乗
せした寸法に仕上げておく必要があります。

木取りにおいてはメジャーなどを使い木材チョークで罫書き(マーク)します
が、下ごしらえからは寸法精度が重要になりますので、長さ以外はノギス
で計測します。また直角はスコヤで確認しますが、家具では非常に精度が
必要ですから、差金は不向きではないかと思いますし、家具作りでは出番
はあまりないのではないかと思いますが、勿論これも人それぞれです。
長さについてはメジャーは不向きですから、ここからはステンレススケール
を使いますが、昇降盤や横切り盤などの工作機械があれば、下ごしらえの
長さについてはその目盛りで十分です。どちらかと言えば下ごしらえでは絶
対寸法より相対寸法が大切になることが多いでしょう。
この辺りのことについてはChallengeの「加工について(絶対、相対)」を参考
にしていただければと思います。

下ごしらえが終わりましたら、設計にしたがって部材に加工に必要な罫書き
をしていきます。框組ではホゾ穴の罫書きになりますが、ホゾ穴とホゾの罫
書 き加工及びケヒキ、白書きについては、先に「ホゾについて75」辺りから書
いていますのでそちらを参照してください。


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