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ホゾについて 122 2004.5.1記

次ぎに、これも包み打ち付け接ぎの変形のような形になりますが、上の図
のように包み打ち付け接ぎ部分を薄くして、その分L字に欠き取り胴付き
に当たる部分を設けたもので、図から分かるように寸法比は変わりますが
両部材とも同じ形に欠き取り加工することになり、両部材とも木口の突き
付け部分が多くなります。
包み打ち付け接ぎ部分は薄くなってしまいますので、当然釘やビスは
印の木口が出ていない側からになります。
勿論これは両部材同寸法の、全く同じ切り欠き加工にすることもできます
が、切り欠きは板厚の二分の一なりますので、接合強度的にはあまり好ま
しくないのではないかと思いますが、自分なりに考えてみてください。

この手の接ぎはこんなところになりますが、各接ぎは留めを取り入れて木
口部分を出さないようにすることもできます。ただ接合方法により取り入れ
られないものもありますが、通して留めを取りれることができる ものを順に
挙げていきます。
二段目の左図は、先に挙げた突き付ける側は木口をテーパーカットし、受
け手側は相応の蟻形の溝を掘ったものですが、その右図が矢印部分の
木口を包んで隠し留めにしたものです。

三段目の図は、お馴染みの包み打ち付け接ぎですが、その右図が矢印
部分の包み側の木口を包んで隠し留めにしたものです。

四段目の図は、包み打ち付け接ぎの内隅に蟻形を設けたものですが、そ
の右図が同様に矢印 部分の包み側の木口を包んで隠し留めにしたもの
です。

下の左図は、包み打ち付け接ぎの内隅部分に小根を設けたものですが、
その右図が同様に矢印 部分の包み側の木口を包んで隠し留めにしたも
のです。

この手の通しで加工する接ぎは、何度も書いていますように昇降版、トリマ
ルーターなどでの加工に向いたものですから、多少設定に微妙なところもあ
りますが、ここに上げた程度のものでしたら案外楽に加工できますので、ど
んどん取り入れてみてください。


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