Welcome to   Wood worker kei   home page

    
 

Top
Information
Exhibition
Challenge
Challenge2
Challenge3
Link

 

 Challenge 2                               << 前へ 次へ >>

ホゾについて 121 2004.4.29記

次ぎに非常に良く使われる包み打ち付け接ぎについて書いていきますが、
これについては Challenge の引き出し作りも合わせて参照していただけれ
ばと思います。
上の図のように片側だけL字に欠き取り突き付け接着するもので、前項の
最後に挙げました、蟻形の欠き取りの角度を付けずにL字に欠き取った
だけの同じような形になります。当然角度がありませんので、片側は切りっ
ぱなしで新たな加工は必要ありません。
勿論矢印のように釘やビスの併用が前提なのは同様ですが、ほぼ両木
口の突き付け合わせですから接着剤の吸い込みが良いので少したっぷり
目に塗布する必要があります。また矢印方向へは釘やビスが利きます
が、矢印方向へはしっかり締め付ける必要があります。
引き出しなどでは前板と側板の接合で非常に良く使われますが、ビスは木
口締めですからネジ山の良く効くタッピングビスを使いたいところですが、
可能な限り長いものを使い、丁重に組み上げれば相当強固な接合になり
ますので、引き出しなどはこれで十分長年の使用に耐えうるものが出来上
がります。

次ぎに包み打ち付け接ぎに一手間加えて、二段目の図のように向きは変
わりますが内隅側に蟻形を付けてやります。これで矢印方向へ締め付け
ることで蟻形の吸い付き効果により、矢印方向に寄せ合おうとする力が
働きます。勿論組み付け時に矢印方向のクランプは必要になります。
これはトリマやルーターの蟻溝ビットでわりと簡単に精度良く加工できます
ので、案外実用的な接ぎではないかと思いますが、当然加工においては
矢印の寸法精度に気を付けませんと、木口の突き付け部分と蟻形の胴
付き部分がピッタリ合わなくなってしまいますので、特に慎重にビット調整す
る必要があります。

次ぎに同じように包み打ち付け接ぎに別の一手間加えて、図のように内隅
部分に小根を設けます。小根の嵌め合いができますのでなかなか強固な接
ぎになりますが、当然丸部分の嵌め合い寸法調整が微妙になりますが、
あまりきつい嵌め合いにはしないほうが良いと思いますが、自分なりの嵌め
合い感覚を見つけてください。
この接ぎもトリマ、ルーターや丸ノコの活用でわりと楽に加工できるでしょう。
 

                                   << 前へ Page top 次へ >>