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ホゾについて 113 2004.4.13記

次にまた留め接ぎに戻りますが、上の図は前に挙げた留めの三枚接ぎ
ですが、ここに前項までに書いてきたホゾ側を蟻形にすることを取り入れ
れることを考えますと、蟻形の付け方は二種類ありましたが、うまく作図
できませんので普通のホゾに点線を追加して表わしたのが二段目の図
になります。
右図の点線で表わしたホゾ先を太くする方法では、この場合では留め
ですから凹側の外隅部分が細くなってしまいますし、ホゾ先の木口が見え
る形の収まりからいっても必然的に 、左図の点線で表わした形になっ
てしまうでしょう。組み上がりとしては上の左図の点線のようになります。
勿論右図の場合においても致命的な不都合がでることはありませんが、
加工においては左図の形が容易になると思いますが、一寸凹凸加工の
イメー ジ、シミュレーションしてみてください。
当たり前ですがこうした場合の凹側の加工は、凹を初めに加工して最後
に留め切りします。凸側はそれに合わせて決めていきます。
こうした加工は軸傾斜やマイタゲージ、またルーター、トリマの蟻溝ビット
も色々な仕様のものが有りますので、そうしたものをうまく活用すればか
なりの部分が加工できると思いますが、最後はノミが活躍するでしょう。

先に書いていることと同じことですから詳しくは書きませんが、開放型の
通しホゾ状態ですから、当然片側は木口が出ませんので、留めホゾ状態
にして包んでしまえば木口は一切見えなくなります。
ただ包みにしますと、この接ぎに限らず手加工の比率が増えて、かなり手
間がかかることになります。

留め接ぎはまだ他にもありますが、あまり複雑なものは実用的ではありま
せんし、ビスケットやダボなど雇いざね系のもので十分な実用強度が得ら
れますのでこの辺りまでにしておきます。

最後に後一つだけ挙げておきますと、留め接ぎは基本的に同じ幅のもの
を45度で接ぎますが、下の図のように幅の違う部材同士を留め角度を変
えて留め代幅を合わせて接ぎます。接ぎ方としては今まで書いてきたこと
と同様です。

 
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